渡辺直美“アキピー”のキャラが濃すぎる! NHK朝ドラ『おむすび』強盗、喧嘩…負のオーラを一気に変えたキャスティングの妙

橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第80話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

チャンミカの彼氏の裏切り…。

連続テレビ小説『おむすび』第16週 第80話 ©NHK
連続テレビ小説『おむすび』第16週 第80話 ©NHK

 ガーリーズに強盗に入った人物を推理したひみこ(池畑慎之介)は、犯人を歩(仲里依紗)だと決めつける。しかし、チャンミカ(松井玲奈)が一番の友達であると容疑を否定した歩。ひみこは、それを本人に伝えるべきだと後押しした。

 歩はチャンミカに謝りに行くが、やはり歩が言っていたように強盗に入ったのはチャンミカの彼氏だったことがわかる。

 するとそこへアキピー(渡辺直美)が訪ねてくる。アキピーは、2人がギャル服を贈ってくれたことに感謝していた。今もなお不自由な暮らしを強いられるアキピーだったが、津波で祖父を亡くして塞ぎ込んでいた娘が、仮設住宅で派手な服を着ているアキピーの姿を見て笑顔を取り戻したことを話し、辛い時でも笑っていればなんとかなるというギャルの掟を胸に生きているのだった。

 強盗事件、歩とチャンミカの喧嘩…と災難続きだったが、渡辺直美演じるアキピーの登場で、一瞬にして流れが変わった。震災で傷ついた人々を思い「簡単に笑えなんて言えない…」と悩む歩に、存在そのもので笑顔で生きることの大切さを説いた。ここでXに寄せられた視聴者の反応を見ていこう。

「重い空気をあきぴーが、ぜ〜んぶ持っていった。渡辺直美さん、さすが」「この強力なキャスティングは神」「なんだろう……渡辺直美さんどうこうというか、アキピーの存在自体が既に良いんだけど、渡辺直美さんが演じることで説得力が増すというか……相乗効果でパワー!というか……」「明るく輝く人は、幸せで悩みが無いなんて、勝手に考えちゃダメだな。つらいからこそ、笑うんだ。」

 渡辺直美が演じるからこそ生まれた説得力で、視聴者の心を動かした。次週は、しばらく勉強に励んでいた結(橋本環奈)の姿が見られそうだ。

(文・野原まりこ)

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【了】

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