『まどか26歳、研修医やってます!』第3話考察&感想レビュー。鈴木伸之も沼だけど…同じくらい心に刺さった人物とは?【ネタバレ】

text by 菜本かな

芳根京子主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)が現在放送中。研修医の主人公が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。今回は、第3のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

患者の”死”は、医師にとって切っても切り離せないもの

『まどか26歳、研修医やってます!』第3話 ©TBS
『まどか26歳、研修医やってます!』第3話 ©TBS

「死亡宣告、できる? 医者なら、いつか必ず通る道。やってみなさい」

『まどか26歳、研修医やってます!』第3話。消化器内科に配属されたまどかは、担当患者の死と初めて向き合うことになった。

 病院は、病気を治すために行く場所で、医者は病気を治してくれる人。実際に、医者を目指す人は「たくさんの人の命を救いたい」と思っていることが多いだろう。

 しかし、生の反対には死があるように、医者にとって患者の死は切っても切り離せないものがある。第3話では、そんな現実を目の当たりにさせられたような気持ちになった。

 まどかが担当した中山(小久保寿人)は、スキルス胃がんで余命宣告を受けていた。スキルス胃がんは進行が早く、気づいたときにはすでに末期になっていることが多い。中山の場合も例外ではなく、「手術などの外科的治療はむずかしく、抗がん剤治療となります。効果が乏しい場合は、もって2〜3ヶ月。早ければ1ヶ月以内」という診断が下されていた。
 
 中山は、最愛の妻と幼い娘を遺して逝ってしまうことへの罪悪感と、死への強い恐怖を感じており、「先生、僕あとどれくらいですか?」「まだあの子、4歳なのに。死にたくない」「どうしたらいいですか?」とまどかに救いを求めてくる。

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