『まどか26歳、研修医やってます!』第4話考察&感想。佐々木希”友梨”の気持ちが痛いほど分かる…次週、波乱の予感のワケ【ネタバレ】

text by 菜本かな

芳根京子主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)が現在放送中。研修医の主人公が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。今回は、第4話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

医者は「患者の気持ちなんて分からない」と言われやすい?

『まどか26歳、研修医やってます!』第4話 ©TBS
『まどか26歳、研修医やってます!』第4話 ©TBS

 もしかすると、医師は最も「わたしの気持ちなんて分かりませんよね」と言われる回数が多い職業かもしれない。もちろん、患者も医師が精一杯寄り添ってくれているのは分かっていると思う。しかし、生きるか死ぬかの状態になったときや、自分の命に関わる大きな選択を迫られたとき、他人の優しさを素直に受け入れられる人はどれくらいいるのだろうか。

『まどか26歳、研修医やってます!』第4話、膀胱がんのステージ2で入院することになったバリキャリ女性・友梨(佐々木希)が、「若月先生は、これからの人ですもんね。分かりませんよね。わたしの気持ちなんて」と言ったのも無理はない。

 言う言わないは別として、わたしも友梨と同じ立場になったら、「研修医なんて、これからバラ色の未来が待っているんだろうなぁ〜」と不貞腐れてしまうと思うから。

 まどか(芳根京子)は前回、スキルス胃がんで手のほどこしようがない患者を看取った。しかし、友梨の場合は、ほかの場所への転移がないので、膀胱を全摘すれば根治が可能。そのため、「手術さえすれば治るんだから」と友梨を説得しようとするが、彼女は首を縦に振らない。

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