大河ドラマ『べらぼう』第6話感想レビュー【ネタバレ】伏線と役者の演技が素晴らしい…悪役が最高にハマったのは? 

横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)。本作は、江戸時代を舞台に、多くの浮世絵師や作家を世に広めた出版人・蔦屋重三郎の波瀾万丈な人生を描いた物語。さっそく、第6話の物語を振り返る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

利用される蔦重

『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第6話 ©NHK
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第6話 ©NHK

 蔦重(横浜流星)は、鱗形屋(片岡愛之助)の暖簾分けを狙って、新しい青本を作ろうと計画を立てる。そんな中、須原屋(里見浩太朗)から『節用集』の偽板の話を聞く。鱗形屋への疑念が浮かんだ蔦重が真相を確かめようとしところ、西村屋(西村まさ彦)と鱗形屋が悪行を働いていることを知る。

 後日、鱗形屋の元へやってきた長谷川平蔵(中村隼人)が家宅捜索する。蔦重が密告したと勘違いした鱗形屋は、捨て台詞を吐いて、そのまま連行されていくのだった。

 回を追うごとに物語に深みが増し、ファンを増やし続けている『べらぼう』。「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」と題した第6話も、例に漏れず引き込まれる展開だった。ここでXに寄せられた視聴者の反応を見ていこう。

「森下佳子さんは本当にドラマが上手いなぁ…。べらぼう、面白いよ。」「いろんな方々のポストを読んで昨日のべらぼうが実は非常に練られた脚本だった事が判明。森下先生やっぱりすごい!」「片岡愛之助はつねに悪役というか、変わり種の敵役を演じているように思えるな。」「愛之助さんが隼人さんに捕まるっていう歌舞伎ファン垂涎の場面だったフゥー」「色々と伏線張り巡らせてきたわね。来週も楽しみですなぁ」

 『べらぼう』の魅力は、脚本の面白さもさることながら、役者の重厚な芝居も面白さに拍車をかけている。来週はどんな展開が待ち受けているのか、楽しみに放送を待ちたい。

(文・野原まりこ)

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【了】

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