『まどか26歳、研修医やってます!』第5話考察&感想。渡邊圭祐”砂田”のことが分からない…思わずつっこんだポイントは?【ネタバレ】

text by 菜本かな

芳根京子主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)が現在放送中。研修医の主人公が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。今回は、第5話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

まどか(芳根京子)がスランプに…。

『まどか26歳、研修医やってます!』第5話 ©TBS
『まどか26歳、研修医やってます!』第5話 ©TBS

『まどか26歳、研修医やってます!』第5話でまどか(芳根京子)が配属されることになったのは、救急センター。次々と急患が運ばれてきて、医師や看護師が目まぐるしく動き回る救急センターは、まるで“戦場”のよう。ローテーションで、すでに3つの科を経験したことで、「なんとかなるっしょ」と気楽に考えていたまどかだが、突如“点滴スランプ”(=急に点滴が打てなくなってしまうこと)に陥ってしまう。

 何もできない自分が悔しくて、ため息をついてしまったまどかに、先輩医師の城崎(佐藤隆太)は、「お前はなんで医者になった? 目の前でため息をつくような奴に、患者は救えない」と厳しい言葉をかけた。たしかに、一分一秒を争う救急センターでは、ため息をつく時間さえも惜しい。城崎は、「ため息をついている時間があるのなら、自分に何ができるかを考えろ」とまどかに伝えたかったのだろう。
 
 その問いの答えをくれるきっかけをくれたのは、まどかの彼氏・砂田(渡邊圭祐)だった。砂田が救急センターに運ばれてきたとき、まどかは必死で“救いたい”と思った。

 そのおかげで、「もし、あの患者さんが自分の彼氏とか家族だったら、とにかく心配で助けたいって思いが先にきて、ため息なんて出なかったと思います」「その想いを、すべての患者さんに向けなければいけない。目の前にいる患者さんを救うってことは、そういうことだと思った」と患者への向き合い方について考えることができたのだ。

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