『プライベートバンカー』第6話考察&感想。山崎静代“英美子”の本性がヤバすぎる…「養子のプロ」の言葉が刺さるワケ【ネタバレ】
text by 西本沙織
木曜ドラマ『プライベートバンカー』(テレビ朝日系)が現在放送中。本作は、唐沢寿明演じる《悪魔的》凄腕プライベートバンカーが、大富豪の資産を守るためなら“何でもやる”痛快マネーサスペンス。今回は、第6話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
ついに幕を開けた“相続バトル”
「順にいて逆を忘れず 逆にいて己を捨てず」
順調なときほど油断せず、どんなに不調なときでも自暴自棄にはならないように…という投資の格言。つまり、思い込みで判断せず、冷静な目で物事を見つめなければならないということ。これは、相場だけでなく、人に対しても当てはまることである。
『プライベートバンカー』第6話では、相続バトルが幕を開けた。天宮寺丈洋(橋爪功)に集められた美琴(夏木マリ)、努(安井順平)、果澄(MEGUMI)、沙織(土屋アンナ)、昴(吉田ウーロン太)ら。ついに、総資産5082億円の後継者を決めるときが来る。
一族に緊張が走るなか、丈洋が告げたのは介護士である相馬英美子(山崎静代)を養子に迎え入れるということ。赤の他人に財産を奪われるかもしれないのだから、子どもたちは猛反対。ところが、最後の砦であった美琴は、意外にもあっさり陥落してしまう。
英美子本人はというと、養子縁組を辞退するつもりの様子。だが、その謙虚な振る舞いが余計に丈洋の心をわしづかみしたようで、「あなたは天使か?」とますます慕うように。こうなると、一族からの庵野甲一(唐沢寿明)への依頼はただひとつ。英美子の本性を暴いてほしい――。