『まどか26歳、研修医やってます!』が描く上司が理想的なワケ。佐藤隆太のカッコ良さが半端ない…第6話考察&感想【ネタバレ】
芳根京子主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)が現在放送中。研修医の主人公が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。今回は、第6話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
こんな上司がほしい!
『まどか26歳、研修医やってます!』で、まどか(芳根京子)が働く病院には、「こんな上司がほしい!」と思う医者がとにかく多い。とくに、第6話でまどかが行くことになった救命救急センターのセンター長・城崎(佐藤隆太)のカッコ良さが半端なかった。
城崎は、院内の全医師の憧れの存在であるカリスマで、常に患者や病院のことを考えている勉強家。意外と愛妻家なところも、キュンとくるポイントだ。
そんな城崎がまどかに教えたのは、チーム医療の意味について。現在は、多くの病院がチーム制を採用しているが、主治医制(=1人の患者に対して、1人の医師が治療にあたる)が主流だった時代もある。
これは、医師の負担を取り除く意味ではいいシステムかもしれないが、まどかも言っていたように、患者からしたら1人の医師にじっくり診てもらえる方が安心だったりする。
でも、城崎は「主治医だと100点の医者にあたることもあれば、50点の医者にあたってしまうこともある」と言い、まどかが「城崎先生はこうやってカンファをして交流をして、それでチームみんなで平均70点を取れる体制を目指してるということですよね!」と返すと、「ひとつだけ間違ってるぞ。俺が、目指しているのはチームで100点だ」と宣言。
この言葉を聞いたとき、「どこまでカッコ良いんだよ〜(これ以上、好きにさせないでくれ)」と思ってしまった。
城崎が、まどかにリーダーを任せようとしたときも、先輩救命医の榎本(菅野莉央)は「負担が大きすぎる」と止めたのだが、城崎は「それなら、お前が軽くしてやれ」と一言。これぞ、チーム制の魅力なんだなぁと思わされた。
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)のように、一分一秒を争う救命救急の現場は、一人ひとりの意識が大事になってくる。そのなかで、一人でも違う方向を見ている人間がいたら、救えたはずの命も救えない。
そんな現場で戦っている城崎は、やはり考え方が他者の一歩先を行っているのだろう。