ドラマ『フォレスト』 第7話考察レビュー。衝撃の真相…クライマックスで見せた”犯人”の圧倒的な存在感とは? 真の黒幕は?【ネタバレ】

text by 西田梨紗

比嘉愛未&岩田剛典がW主演を務めるドラマ『フォレスト』(ABCテレビ・テレビ朝日系)が放送中だ。本作は、仲睦まじいカップルが、お互いについていた「嘘」によって、人間不信の森(フォレスト)へ迷い込んでいくラブサスペンス。今回は、第7話のレビューをお届け。(文・西田梨紗)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:西田梨紗】

アメリカ文学を研究。文学研究をきっかけに、連ドラや大河ドラマの考察記事を執筆している。社会派ドラマの考察が得意。物心ついた頃から天海祐希さんと黒木瞳さんのファン。

一連の犯人がついに判明

『フォレスト』第7話©ABCテレビ
『フォレスト』第7話©ABCテレビ

 本放送では、3年前の事件を含む一連の出来事について真相がほぼ明らかになった。

 鈴子(松田美由紀)に招待状(=脅迫状)を送ったのも彼女のお茶に毒を入れたのも、事件の日に茜(黒沢あすか)の後を追ったのも、塔子(水野美紀)を刺したのも孝子(ふせえり)であった。

 孝子がこれらの行動を起こしたのは、生後間もない楓(比嘉愛未)を鈴子に奪われたからだ。

 なんと、楓の実の名は「和歌奈」といい、楓は孝子の娘であったのだ。楓が生まれた頃、孝子は夫の事業失敗で多額の借金を抱えていた。鈴子に助けてもらう代わりに和歌奈(=楓)を引き渡したという。

 孝子は楓の成長を“叔母”として見守っていた。しかし、鈴子が楓に会社を無理やり継がせようとし、彼女を再び苦しめる姿に耐えられなくなり、お茶に毒を入れたのだ。

 孝子が話すことが真実であるならば、この事件はなんとも悲しい。借金を抱えた孝子が幼い長女と生きるには、生まれて間もない次女を姉に渡すしかなかった。孝子の中で愛娘の1人を鈴子に渡したことへの悔いが癒えることはなかった。

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