『家政夫のミタゾノ』第7話考察&感想レビュー。恐怖に怯えるミタゾノさんに爆笑…満載だったパロディーの元ネタは?【ネタバレ】
text by 浜瀬将樹
松岡昌宏主演のドラマ『家政夫のミタゾノ』第7シーズン(テレビ朝日系)が放送中だ。本作は、女装した家政夫・三田園薫(松岡昌宏)が家事だけでなく、家庭にはびこる問題までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマ。今回は、第7話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
——————-
【著者プロフィール:浜瀬将樹】
1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
ウルトラCをやってのけるドラマ
今回のミタゾノは、いわゆる「ホラー回」…と括っていいのか分からないほど、さまざまな要素が盛り込まれ、さまざまなことが巻き起こる回だった。
不動産「藤堂ホーム」会長の藤堂留美(松田美由紀)は、息子の丈一郎(上村海成)と二宮さやか(山口まゆ)の結婚パーティーを行うため、むすび家政婦紹介所に依頼。お手伝いとして、三田園と大門桜(久間田琳加)が派遣された。
さやかの妹で中学生の桃子(住田萌乃)はオカルト好きで、姉に手伝ってもらいながらオカルト動画を配信中だが、突然、姉から結婚をするので家を出ていく、と言われてしまう。友人のいない桃子は、「このままではひとりぼっちになってしまう」と結婚を阻止しようとするが…という内容だった。
藤堂家の間取りが何か変? 立派な屋敷の庭には幽霊らしき影が? しかも、その幽霊は、丈一郎の元妻で、丈一郎と留美が殺害した疑惑が!? と「変な間取り」、「幽霊」、「殺人事件」がない混ぜとなった展開に。要素を入れすぎるとカオスになるものだが、結果的にうまく融合し、物語的にも丸く収まった。
しっかり軸があるからこそ、ブレない…こんなウルトラCができるドラマは『ミタゾノ』しかない。