『蒸気船ウィリー』のミッキーは実は”悪役”だった? 映画『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』本編映像一部公開

text by 編集部

著作権での保護期間が終了した『蒸気船ウィリー』(1928)をホラー映画化した『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』が、3月7日(金)より公開される。今回。映画を分析することによって浮かび上がった『蒸気船ウィリー』に映し出されていたミッキーの“悪”的部分に迫る本編映像が公開された。(文・編集部)

分析によってあぶり出されたミッキーの本性とは

映画『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』
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 今回公開さた本予告では、『蒸気船ウィリー』で耳にする軽快なメロディーと共にゲームセンターでこれから起こる悲劇など何も知らないで無邪気にパーティーを楽しむ若者たちとそれを見つめる怪しい後ろ姿が写し出されている。

 一見船長のようにしか見えないが、実は本当の船長はのちに登場するピートであり、ミッキーが勝手に船を動かしていたのだ。その後、港に到着し、牛などを船に乗せて出発するのだが、ここからミッキーの大暴走が始まる。

 アヒルの首を伸ばしたり、母親の母乳を呑んでいる子豚の尻尾を引っ張ったり、そこら辺にいた動物たちを楽器代わりにするのだ。ヒートアップしたミッキーは母親を揺さぶって子豚を振り落とし、残っていた子豚を蹴とばしてしまう始末。子供たちの目の前で母親の豚を楽器扱いした後は、牛の歯を叩いて音を奏でるという、まさに手が付けられない暴挙を繰り返す。

 今の人気ぶりからは想像もできないほどモラルに欠け、自己中心的なミッキーの姿に、邪悪な何かを感じざるを得ないのは時代柄なのかはたまた本当の姿なのか…。母親豚と子豚のシーンはあまりに残酷なためカットされているケースもあるという噂もあるという。

 あわせて公開された本編映像では、映画『アメリカン・サイコ』(2000)をオマージュしながら著作権の切れたミッキーについて語り、男性二人が血祭りになるという、観るに堪えないシーンが切り取られている。

【写真】ミッキーがおぞましい殺人鬼に変身…貴重な未公開カットはこちら。映画『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』劇中カット

【予告編】

【作品情報】

監督・制作・編集・撮影:ジェイミー・ベイリー
脚本・製作:サイモン・フィリップス 作曲:ダーレン・モルゼ
出演:ソフィー・マッキントッシュ、マッケンジー・ミルズ、サイモン・フィリップス、カラム・シウィック
2024年/カナダ/英語/カラー/5.1ch デジタル/スコープサイズ/94分/R15/原題:MOUSE TRAP
配給:ハーク 配給協力:FLICKK
©MMT LTD 2024. All Rights Reserved.
公式サイト

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【了】

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