『相棒 season23』第17話考察&感想。恐ろしい事件なのに…犯人は歴代でトップクラスの間抜け? 思わず呆れたワケ【ネタバレ】

text by Naoki

毎週水曜夜9時より放送中のドラマ『相棒 season23』(テレビ朝日系)。国民的人気を誇るご長寿刑事ドラマの“黄金コンビ”が帰ってきた! 杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)が、共に事件を追う。さっそく、第17話の内容を振り返っていこう。(文・Naoki)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:Naoki】

1995年生まれのエンタメ企業勤務。ドラマ、漫画、ゲームなどサブカルをこよなく愛するオタクライター。自身でも作品ファンを集めたオフ会を開いたり積極的にファンコミュニティを拡大させている。記事は知らない人には分かりやすく、知ってる人にはより楽しめるを信条に活動中。

闇の中で希望を探しても意味はない…。

『相棒 season23』第17話 ©テレビ朝日
『相棒 season23』第17話 ©テレビ朝日

右京「闇の中に希望を求めてもそこにはありませんよ。光ある所でもう一度幸せを見つけて下さい」

『相棒 season23』第17話「盗まれた死体」は、現代社会の闇と時勢を描いた作品だった。

 脚本は、『相棒』を初めて執筆する渡部亮平が担当している。映画『3月のライオン』(2017)やドラマ『ビブリア古書堂の事件簿』(2013、フジテレビ系)など話題作を手掛け、自身が映画監督や演出を務める事もある人物だ。

 今回の物語は、闇バイトで荷物を運んでいた女性が、死体を運んでいた事を知り特命係に助けを求める所から始まる。しかし死体を入れたスーツケースが何者かに持ち去られ、特命係は血痕を辿るも見つからない。

 特命係はスーツケースの指紋から暴行での前科がある住田龍介(松岡広大)という青年が、事件に関わっているとみて捜査を開始する。

 その頃、闇バイト元締めである反社組織”スカル”を追う羽藤刑事(冨家ノリマサ)が、何者かによって拉致される。同様に、羽藤の娘・美香(内海誠子)も監禁されてしまう。

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