最も泣ける日本の青春ドラマは? 世代を超えて愛される名作(2)何度観ても良い…世代を問わず愛される理由は?
青春ドラマには名作が多い。そこで今回は世代を超えて愛される青春ものを5本セレクト。「私もこんな青春を過ごしたかった」と思わずにはいられない、珠玉の作品だけを選んだ。ストーリーの内容と見どころを解説する。第2回。(文・菜本かな)
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何度観ても心震える不朽の名作
『プロポーズ大作戦』(2007、フジテレビ系)
脚本:金子茂樹
キャスト:山下智久、長澤まさみ、榮倉奈々、平岡祐太、濱田岳
【注目ポイント】
大好きな幼なじみ・礼(長澤まさみ)に想いを告げられぬまま、彼女の結婚式に出ることになってしまった健(山下智久)が、過去に戻るチャンスをもらい、彼女を取り戻すべく奮闘するラブコメディ。
「今まで観たドラマのなかで、いちばん好きな作品は?」と聞かれると、真っ先に『プロポーズ大作戦』が思い浮かぶ。健と礼の恋模様はもちろんのこと、2人を取り巻く友人たちとの関係も“THE青春”で良い。
高校から大学、そして社会人になるにつれて、仲良し5人組はどんどん形を変えていく。それでも、それぞれが「どうしたらこの関係性を維持していけるのか?」を考えながら行動しているのが伝わってくるから、じんわりと温かい涙が出るのだと思う。
個人的には、第5話に登場した礼の祖父・太志(夏八木勲)が言った「今度やろうは、馬鹿野郎。明日やろうも、馬鹿野郎。思い立ったら、すぐ何でもやらなきゃダメだ!」という台詞が、いまだに印象に残っている。
『プロポーズ大作戦』は、コメディでありながら、想いを伝えることの尊さを教えてくれる素敵な作品だ。
(文・菜本かな)
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