『東京サラダボウル』最終話考察&感想。奈緒”鴻田”と松田龍平”有木野”にまた会える? 続編期待のラストシーンとは?【ネタバレ】

text by あまのさき

NHKドラマ『東京サラダボウル』が完結を迎えた。本作は「クロサギ」の黒丸による原作漫画を実写化。国際捜査の警察官&ワケありの通訳人のコンビが、様々な事情で日本に暮らす外国人居住者の問題に挑む。今回は、最終話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

ついに織田(中村蒼)が遺したSDカードを発見

『東京サラダボウル』最終話 ©NHK
『東京サラダボウル』最終話 ©NHK

 自分の過去を「ずっと話したかった」という有木野(松田龍平)は、異国情緒あふれる、というか、まさにサラダボウルのように様々な国の雑貨が混ざり合う鴻田(奈緒)の家へ行き、部屋着を借りて話し込む。

 誤訳事件の渦中にあった織田(中村蒼)は、有木野を巻き込まないために、あえて自分が置かれた状況を話さない道を選んだ。そして、有木野もまた、積極的に織田を助けようとはしなかった。

 有木野を大切に思う織田は、むしろそれでよかったと思っているはずだ。でも、残された有木野にとって、助けられなかったという後悔が消えることはない。

 だからこそ、鴻田と有木野は織田の死の真相を探るために動き出す。鴻田は、織田がまだ阿川(三上博史)の担当した取り調べデータを持っているのではないかと当たりをつけ、遺品のなかからSDカードを見つけ出す。そこには、阿川がボランティア(絃瀬聡一)と繋がっていることを示す証言が残されていた。

 しかし、東新宿署・国際捜査係に配属されたことを「神様がくれた最後のチャンス」と話し、ボランティアを追っていると明言しても特に鴻田を拒絶しなかった阿川は、果たして徹頭徹尾の悪人なのだろうか?

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