『御上先生』考察。高橋恭平”謎の男”の正体がついに判明…ラスト2話で見逃せないポイントとは? 第8話レビュー【ネタバレ】
text by まっつ
松坂桃李主演の日曜劇場『御上先生』(TBS系)が現在放送中。本作は、東大卒のエリート文科省官僚の御上が日本の教育を変えるため、令和の時代を生きる高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく物語だ。本日は第8話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
最終章に向けて明るみになってきた謎
日曜劇場『御上先生』はいよいよ最終章に向けて全貌が少しずつ見えてきた。9日に放送された第8話では棚積みされていた謎が同時にかつ、一気に進行した。
隣徳学院に潜む不正疑惑を暴こうとしている御上(松坂桃李)。神崎の記事や学校の機密をリークしていた人物が学年主任の溝端完(迫田孝也)であることが明らかとなる。すでに古代理事長とともに物語の黒幕であることはほのめかされていたが、第8話で彼らが一枚岩ではないことが示される。
溝端は古代理事長に対して「私が倒れて理事長だけは無傷なんてことあるのかなって」と話していた。彼らは互いに秘密を共有しあい、言い換えれば刃を突きつけ合っている関係。そこまで御上が見抜いていたかは定かではないが、優秀な官僚ゆえにそうした政治的な動きが裏にあることは予想がついていたのかもしれない。
それゆえに「プランオカミII」を発動した。その全容はまだわからないものの、御上は是枝(吉岡里帆)とともにそれぞれ古代と溝端を押さえにかかった。黒幕2人で相談させる暇を与えず、溝端を味方側に引き込む作戦なのだろうか。ラスボスと見られる古代、そして塚田(及川光博)や中岡(林泰文)とどう対峙していくのか引き続き目が離せない。