『アンサンブル』第8話考察&感想レビュー。松村北斗は憂いを帯びた表情が似合う? 序盤の“真戸原”が恋しくなったワケ【ネタバレ】
川口春奈主演、松村北斗共演のドラマ『アンサンブル』(日本テレビ系)が放送中だ。本作は、現実主義の弁護士・小山瀬奈(川口春奈)と、理想主義の新人弁護士・真戸原優(松村北斗)が織りなす異色のリーガルラブストーリー。今回は、第8話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
毒親のアンサンブル!?
なんや、この毒親のアンサンブルは〜! アラサーの娘に過干渉すぎる母に、一度捨てたはずの息子を取り戻そうと(?)してくる母に、いきなり親権を主張しようとしてくる母に…。法廷からはじまるリーガルラブストーリーと謳っている『アンサンブル』だが、実は毒親撃退サスペンスなのでは? と思えてくる。
とくに、3月8日放送の第8話は、真戸原(松村北斗)の産みの母・ケイ(浅田美代子)が激ヤバすぎて、瀬奈(川口春奈)との恋愛どころではないという感じ。幼い真戸原を捨てて、弟・和夫(光石研)に押し付けたくせに、今さら「あんた、自分だけ幸せになろうとしてんの? そうはいかないわよ。わたしは、ず〜っとあんたの母親だからね!」と言ってくるなんて…。あまりにもホラーすぎやしないだろうか。
また、真戸原に近づかないようにするために、和夫がケイに毎月15万円支払っていたことも明らかになった。しかも、その15万円は和夫の元カノで優の上司の翠(板谷由夏)が援助していたらしく…。この展開は、和夫の妻・有紀(八木亜希子)からしたら、面白くないだろう。なおかつ、有紀は15万円を支払っていることを、知らされていなかったようだ。
妻に心配をかけたくなかった和夫の気持ちも分からなくはないが、問い詰められたときに「翠ちゃん弁護士なんだから、相談するの当たり前だろ」と言うのはどうかと思う。これでは、仕事を盾に瀬奈に近づこうとしている宇井(田中圭)と同じようなものだ。加えて、ケイが「家族の問題を何も聞かされてないなんて、可哀想に」と煽ってくるものだから、有紀は家を飛び出してしまった。