『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』第8話考察&感想。山本耕史”土屋”の覚悟がアツい…タイムリーすぎる事件の真相とは? 【ネタバレ】

text by ばやし

波瑠主演のドラマ『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』(フジテレビ系)が現在放送中。一度見た光景を写真のように記憶できる瞬間記憶能力・“カメラアイ”を持つ女性刑事・氷月が、その能力を活かしながら様々な難事件に立ち向かう。今回は、第8話のレビューをお届け。(文・ばやし)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:ばやし】

ライター。1996年大阪府生まれ。関西学院大学社会学部を卒業後、食品メーカーに就職したことをきっかけに東京に上京。現在はライターとして、インタビュー記事やイベントレポートを執筆するなか、小説や音楽、映画などのエンタメコンテンツについて、主にカルチャーメディアを中心にコラム記事を寄稿。また、自身のnoteでは、好きなエンタメの感想やセルフライブレポートを公開している。

巨額の投げ銭をしていた人物が怪しい?

『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班』第8話©フジテレビ
『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班』第8話©フジテレビ

 物語はいよいよクライマックスへ向けて動き出す。今まで多くは語られていなかった登場人物たちに動きがあるなか、柊班の面々は過去を乗り越えて再度、信頼関係を取り戻そうとしていた。

 前回、遺体で見つかった花形紗奈(大出菜々子)の事件を追っていた柊班。遺体のそばには「私は穢れた黒うさぎ。先立つ不孝をお許し下さい」と書かれた意味深なメッセージが残されていた。

 当初、自殺と疑われていた彼女の身辺を調査するうちに、氷月(波瑠)たちは思いもよらない角度で「黒うさぎ」の素性を知ることとなる。

 実は、紗奈が「ライバー」と呼ばれるライブ配信者として活動していたこと。そして、ライブ配信をする際に、彼女が「黒うさぎ」と名乗っていたこと。2つの事実が発覚したことにより、事件は予期せぬ方向へと転がっていく。

 さらなる木皿(倉悠貴)の調査によって、紗奈が巨額の「投げ銭」を手にしていたことも判明する。特に「サッドハッター」という名前で、800万円にのぼる投げ銭をしていた謎の人物に疑惑の目が向けられるが、その正体にはなかなか辿りつくことができず。

 消えた携帯と1,000万円の行方も未だに掴めずにいるなか、土屋(山本耕史)は柊班とは別行動で紗奈の父親・龍二(波岡一喜)を追っていた。

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