『相棒 season23』考察&感想。最終回に相応しい…この上なく痛快な特命係の作戦とは? 次シーズンに期待することは?【ネタバレ】
text by Naoki
毎週水曜夜9時より放送中のドラマ『相棒 season23』(テレビ朝日系)が遂に完結を迎えた。国民的人気を誇るご長寿刑事ドラマの“黄金コンビ”が帰ってきた! 杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)が、共に事件を追う。さっそく、最終話の内容を振り返っていこう。(文・Naoki)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:Naoki】
1995年生まれのエンタメ企業勤務。ドラマ、漫画、ゲームなどサブカルをこよなく愛するオタクライター。自身でも作品ファンを集めたオフ会を開いたり積極的にファンコミュニティを拡大させている。記事は知らない人には分かりやすく、知ってる人にはより楽しめるを信条に活動中。
最終回に相応しい痛快なシナリオ
杉下右京「現場の警察官達、その揺るぎなき正義の心。その力で怪物の頭を斬り落とす事ができました」
『相棒season23』最終話「怪物と聖剣〜決着」は、特命係のみならずレギュラー陣も大活躍で最終回に相応しい痛快なシナリオだった。
脚本家は前編と同じく真野勝成。『相棒』脚本家の中でも、既存キャラクターの個性を活かすことに最も長けている脚本家だ。そして、今回はその能力がいかんなく発揮された。
事件は前回に引き続き、連続強盗事件を追う特命係。その中でも1件だけ様子が違う、橋迫倫子(愛希れいか)都議の自宅が襲われた事件を足掛かりに、強盗の主犯格とされる木原(平山祐介)と指示をしたとされる一岡を追い詰めようとする。しかし、強盗の実行犯である若者たち、そして不正疑惑について証言した都庁職員が次々と殺害されていく…という筋書きだ。