ドラマ『恋愛革命』考察&感想レビュー。嶋﨑斗亜のパワーに勇気をもらった…最終話で”レイ”に願ったこととは?【ネタバレ】

text by 柚月裕実

嶋﨑斗亜(Lil かんさい)が主演を務めるドラマ『恋愛革命』(ABCテレビ※関西ローカル)が、3月15日に完結を迎えた。本作は、国内累計閲覧数4500万回 超えの人気webtoonを日本初ドラマ化作品だ。今回は、最終話のレビューをお届けする。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:柚月裕実】

エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。

これぞレイ(嶋﨑斗亜)が起こした恋愛革命

『恋愛革命』最終話 ©232/LDF/「恋愛革命」製作委員会
『恋愛革命』最終話 ©232/LDF/「恋愛革命」製作委員会

「耐えて、耐えて、耐え抜くべし」を掲げた最終話。王子凛(吉田美月喜)の代わりに芸間と1対1でバスケをする姫ノ宮レイ(嶋﨑斗亜)。芸間敦(栗原颯人)はボロ負けの状況でも諦めないレイをたしなめるが、熱くなれる自分が羨ましいのかと挑発され手を上げる。

 レイのピンチに、伊藤悟(山中一輝)たちも加わって、芸間の友人たちと乱闘が勃発。その最中、転がっているボールを見つけたレイは、ゴールに向けて思い切りシュートを放つ…。

 芸間の「付き合って」を勘違いしたレイ。一体どこから出てきたんだ!?というツッコミはさておき、凜のこととなると猪突猛進。どこまでもまっすぐなレイは健在だ。

 芸間敦(栗原颯人)率いる仲間たちと対峙した伊藤悟(山中一輝)たちもまた勇敢に立ち向かった。本当はケンカなんて強くないだろうし、できることなら避けて通りたい、逃げたいというのが本音だろう。

 そんな仲間の姿に勇気をもらったのか、ボールがこぼれてきた瞬間を見逃さなかったレイ。ボールを自分のものにして、取っ組み合いのケンカを横目に、執念のゴールを決めたのだった。

 その姿は、これまで語られてきた「チャンスは作るもの」などの格言そのもの。チャンスを逃さず、諦めない気持ちで乗り越える。バスケのシーンも相まって、“恋愛版スラムダンク”のようだ。

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