『御上先生』考察。岡田将生”槙野”の合流で役者は揃った…第9話で描かれた家族の描き方の愛しさとは? 感想レビュー【ネタバレ】

text by まっつ

松坂桃李主演の日曜劇場『御上先生』(TBS系)が現在放送中。本作は、東大卒のエリート文科省官僚の御上が日本の教育を変えるため、令和の時代を生きる高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく物語だ。本日は第9話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

“ヤマトタケル”の正体は槙野(岡田将生)

『御上先生』第9話 ©TBS
『御上先生』第9話 ©TBS

 日曜劇場『御上先生』第9話ではついに“ヤマトタケル”の正体が判明した。

 隣徳学院にたびたび謎のメッセージを送り届け、視聴者の間でも考察合戦の様相を呈していたヤマトタケルの素性。正体は御上(松坂桃李)の文科省の同期である槙野恭介(岡田将生)だった。

 つまり彼らは最初から結託し、御上は隣徳学院を、槙野は文科省の動きを探っていた。

 松坂桃李と岡田将生がついに横並びとなり、まさに「役者は揃った」と感じさせる。一方で、この2人が当初から裏でつながっていたと見る向きは多く、大きな驚きだったかというとそうではない。

 だが、そもそも『御上先生』の魅力はそうした“考察”とは別のところにあると思う。

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