ドラマ『ガンニバル2』が与えてくれるこれ以上ない非日常体験とは? 柳楽優弥が放つ強烈な光とは? 考察&評価レビュー【ネタバレ】

「あなたの常識が、食われる」。ドラマ『ガンニバル』シーズン2が3月19日より、ディズニープラス スターにて配信中だ。本作は、閉ざされた村社会で常識が揺るがされるヴィレッジ・サイコスリラー。さっそく現時点で公開中の2話までのレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

空白期間を吹き飛ばすような怒涛の展開

『ガンニバル』シーズン2 © 2025 Disney
『ガンニバル』シーズン2 © 2025 Disney

 人を喰う者がいる――。そんな恐怖を最大化したシーズン1が配信されたのは2022年末から2023年にかけてのこと。およそ2年以上のときを経て、今回のシーズン2がスタートしたわけだが、空白期間を吹き飛ばすような怒涛の展開が繰り広げられる。

 供花村という閉鎖的な村に駐在としてやってきたのが阿川大悟(柳楽優弥)。妻の有希(吉岡里帆)と娘のましろ(志水心音)とともに新たな生活を始めるが、村の異質さと後藤家の異常な結束力に違和感を覚え始める。

 やがて“村で人が喰われている”という噂から真相を追い始め、シーズン1のラストではついに子供たちが奉納祭で生贄として“あの人”に捧げられることを突き止めたのだった。

 大悟が、子供たちが監禁されている場所へ1人たどり着いたところからシーズン2は幕を開ける。薄暗い洞窟の中、すでにいない子供たちなど、不穏な雰囲気がぷんぷんと漂い、恐怖心を存分に煽られたところで“あの人”が襲いかかってくるのだ。

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