これを見ればシーズン3がもっと面白くなる! ドラマ『続・最後から二番目の恋』2014年放送のセカンドシーズンをおさらい
2025年4月期の月9ドラマとして、小泉今日子と中井貴一のダブル主演『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)が放送される。今回は、新作の放送に合わせて、2014年放送の第2作目の見どころを振り返る。(文・小林久乃)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:小林久乃】
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報はこちら
待望のシーズン3の前に知っておきたいこと
『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)がいよいよ始まる。年代問わず女性限定のインフラと化したあのドラマが戻ってくる。主題歌はこれまでと同じく浜崎あゆみが歌うらしいが、私の中では「観るぞ!」という気持ちが昂っているのか、映画『ロッキー』(1976)のテーマが流れているようだ。
第1シリーズである『最後から二番目の恋』は2012年放送。主人公の吉野千明(小泉今日子)は45歳、長倉和平(中井貴一)は50歳だった。当時は「こんな中年になっていくのか」と、若さを武器に高みの見物気分でいたのに、もう千明の年齢を超えてしまった令和7年の春。そして『続・最後から二番目の恋』は2014年放送で、当たり前のようにふたりは2歳ずつ年齢を重ねて「2人合わせて100歳!」となった。日本のドラマは女性の主人公が少ないうえに、年齢が低い。そんな最中で堂々、48歳のヒロインの見せる背中は話題となった。
あれから11年。
千明は還暦間近の59歳、和平は63歳。日々、寿命記録だけが更新されていく高齢化社会の日本では待望の作品だ。放送スタートが今から本当に待ち遠しい。首はそんなに長くないけれど、長いふりをして待っていよう。さて今回は第3シリーズの予習として『続・最後から二番目の恋』の見逃して欲しくないシチュエーションを綴る。