『問題物件』最終話考察&感想。上川隆也の正体はやはり…期待以上のラストに思わず涙したワケ。ドラマに込められた遊び心とは?【ネタバレ】
上川隆也が主演を務めるドラマ『問題物件』(フジテレビ系)が完結を迎えた。本作は、不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、人並み外れた記憶力と天才的な推理力を持つ謎の男が、鮮やかに解決する。今回は、最終話のレビューをお届け。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
期待を外さなかった『問題物件』
犬頭(上川隆也)が姿を消した。販売特別室の仕事は、外に出られるようになった雅弘(宮世琉弥)と恵美子(内田理央)で取り組むことに。どうにか解決はできているようだが、1ヵ月もかかってしまい、片山(本多力)からは販売特別室の存続も危ぶまれる、とプレッシャーをかけられる。
そんなとき、以前、雅弘の世話をしていた元家政婦の「えみちゃん」(浅野ゆう子)と再会。えみちゃんは自分の命が間もないと考え、雅弘の姿を一目見ようとわざわざやってきていたのだ。
えみちゃんは高齢者向け住宅「アストラ」に住んでいるが、203号室、303号室、403号室の住人が次々と心不全で亡くなっていると言う。「天女の呪い」のせいで○○3号室の住人が亡くなっているのでは とえみちゃん。実は、えみちゃんは…503号室に住んでいる。そんなえみちゃんを助けるために、恵美子と雅弘が調査に乗り出すことに。すると、「アストラ」に犬頭が現れる。
大変申し訳ないのだが、「アストラ」のスタッフとして渋谷謙人演じる津島が出てきた瞬間に「絶対にこの人が犯人だろ…」と思ってしまった。前回の忍成修吾もそうだが、「この人、なんだか怪しい」がちゃんと当たるようになっているのが期待を裏切らず逆におもしろい。
ある意味、「重要なのはそこじゃないので」とドラマ側に言われている気がする。このドラマで重要なのは、多分、「犬」。犬頭は津島が殺人を犯したことよりも、殺人を犯した手で犬に触れていたことに怒っていた。
結局、全11話、最後まで怪奇現象が原因のトラブルは起きなかったのだけれど、理解し難い動機で罪を犯す人はたくさん出てきた。結局は怖いのは人間なんだという話である。
同時に、犬(動物)が好きだからと言っていい人とは限らないけれど、いい人である率は高いということも教えてくれた気がする。実際のところ、世の中の割合としてはどうなのだろう、ちょっと気になる。