アカデミー賞史上最高のMCは? 歴代アカデミー賞司会者ランキングベスト5。全世界で賞賛された圧巻の進行技術とは?
いよいよ3月12日(現地時間)に、第95回アカデミー賞の授賞式が行われる。今年はベテラン司会者、ジミー・キルメンが司会を務めることが映画芸術科学アカデミーによって発表された。アカデミー賞授賞式の司会は、式の雰囲気を大きく左右する難しい役どころ。今回は、90年以上の歴史を持つアカデミー賞において、素晴らしいパフォーマンスをみせた司会者ベスト5をご紹介する。
第95回アカデミー賞授賞式目前!
最も評価されているアカデミー賞歴代司会者ベスト5は?
2022年のアカデミー賞は、台本にないウィル・スミスとプレゼンターであるクリス・ロックの小競り合いによって、授賞式の司会レジーナ・ホール、エイミー・シューマー、ワンダ・サイクスの見事なパフォーマンスが見落とされる悲しい結果となってしまった。
この仕事に適した司会者を見つけるのが難しいとされており、コメディアンとして、またはテレビの司会者として、あるいは俳優として成功を掴んだとしても、必ずしもアカデミー賞授賞式で司会者としての成功が保証されるわけではないようだ。
もし下手な司会者が司会を務めると、アカデミー賞当日は、視聴者にとっても参加者にとっても不幸な夜になる。一方で、優れた司会者は、単に受賞者や敗者にフォーカスするのではなく、授賞式自体の格を数段階引き上げることができる。
今回は、英Independentの記事に基づいて歴代のアカデミー賞司会者の中からベスト5の司会者をご紹介する。
音楽中断のトラブルを見事な機転で乗り切る
第5位 ジョン・スチュワート
ジョン・スチュワートは、米国のコメディアン、俳優、作家であり、風刺ニュース番組『ザ・デイリー・ショー・ウィズ・ジョン・スチュワート』で7つのエミー賞を獲得している。
2006年に、アカデミー賞の司会を務めたものの、残念ながら評価は著しいものではなかった。しかし、2008年の第80回アカデミー賞ではリベンジのチャンスに恵まれ、2度目の司会者として大舞台に臨んだ。
彼はジョークをより洗練させ、自分ではなく俳優陣に脚光を浴びせることに注力し、自信に満ちた司会ぶりを披露した。
中でも最も賞賛されたのは、映画『ONCE ダブリンの街角で』の主題歌「Falling Slowly」がアカデミー歌曲賞を受賞した際の振る舞いだ。チェコ共和国のミュージシャンであるマルケタ・イルグロヴァがスピーチを始めようとした時に、突然退場の音楽が始まってしまうというハプニングに見舞われたが、機転を利かし、再びマルケタ・イルグロヴァをステージに上げて無事にスピーチを終わらせた。