大河ドラマ『べらぼう』は江戸時代版「トキワ荘」? 強烈クリエイターたちの登場が待ちきれないワケ。考察&感想【ネタバレ】

text by 田中稲

横浜流星主演の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)が放送中だ。貸本屋からはじまり「江戸のメディア王」にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く本作。今回は、第10話~第13話のお話を史実も交えつつ、多角的な視点で振り返る。(文・田中稲)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:田中稲】

ライター。アイドル、昭和歌謡、JPOP、ドラマ、世代研究を中心に執筆。著書に『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)『昭和歌謡出る単 1008語』(誠文堂新光社)がある。CREA WEBにて「田中稲の勝手に再ブーム」を連載中。「文春オンライン」「8760bypostseven」「東洋経済オンライン」ほかネットメディアへの寄稿多数。

いつの時代も人間は変わらない

『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第12話 ©NHK
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第12話 ©NHK

 
 何か御用か、九日十日(ここのかとうか)! 大河『べらぼう』は、回を重ねるごとに、面白き人たちが登場し、面白き動きをするので、目が離せない。

 そして、驚くほど現代と通ずる部分が多く、人間っていつの時代も変わらないな、と愛しくなる。

 たとえば、第13話「お江戸揺るがす座頭金(がね)」で、エレキテルの評判がよく、平賀源内(安田顕)が「エレキテール! 売れてール!」と叫ぶシーンは、「ああ、人が浮かれたときに出る、ダジャレのノリは変わらないんだ…」と妙に感動してしまった。

 CMになりそう。さすが元祖コピーライター、源内!
 
 さあ、今回は少し遡り、第10話から第13話を粋に彩る、個性的な面々をちょいと深掘りしてみよう。

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