“絶対に検索してはいけない”洋画は? 世界の激ヤバ映画(4)列車の金属片で頭が切断され…リアルな死が怖すぎ
ネット上には、「検索してはいけない言葉」というミームがある。これは、文字通り検索サイトで検索をかけた時にユーザーに精神的ダメージを与えうる検索ワードのことで、内容は映画や漫画、事件など多岐にわたる。そこで今回は、「検索してはいけない言葉」から印象的な海外映画5本をセレクト。怖さの魅力について紹介する。第4回。(文:編集部)
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登場人物を襲う「死のピタゴラスイッチ」
『ファイナル・デスティネーション』(2000)
監督:ジェームズ・ウォン
キャスト:デヴォン・サワ、アリ・ラーター、ショーン・ウィリアム・スコット
【作品内容】
修学旅行の前夜。高校生のアレックス・ブラウニングは、搭乗予定のパリ行きの飛行機が爆発する予知夢を見る。
不吉な予感を感じたアレックスは、搭乗前にパニックを起こし、教師を含む6人を飛行機から降ろすことに成功。程なく彼らが降りた180便が空中爆発する。
【注目ポイント】
一般的に、ホラー映画といえば、幽霊やモンスター、殺人鬼といった超自然的なクリーチャーが登場することが恐怖の対象となることが多い。しかし、恐怖の対象が人智を超えた「逃れられない運命」だったならば、これほど恐ろしいことはないだろう。
『ファイナル・デスティネーション』は、凄惨な飛行機事故を回避した若者たちが、死の運命から逃れようと奮闘する作品。監督は『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009)のジェームズ・ウォンで、デヴォン・サワやアリ・ラーターらが出演している。
本作の最大の特徴は、登場人物に訪れる死だろう。作中では、登場人物のもとに回避した飛行機事故で死ぬはずだった順番で次々と死が訪れる。しかも、事故で物干し用のロープに首が引っかかったり、列車に弾き飛ばされた金属片で頭が切断されたりと、いかにも日常で起こりそうでリアルなのが妙に恐ろしいのだ。
とはいえ、ただただグロいわけではない。「運命」による緻密な仕掛けにより、登場人物がまるで『ピタゴラスイッチ』(E テレ)に登場する「ピタゴラ装置」のように連鎖的に死んでいくさまは他のホラー映画にはない不思議な快感があり、芸術的ですらある。
なお、本作はその後シリーズ化し、自動車事故がテーマの『デッドコースター』(2003)、遊園地のジェットコースターがテーマの『ファイナル・デッドコースター』(2006)、サーキット場が舞台の『ファイナル・デッドサーキット 3D』(2009)、吊り橋の崩落がテーマの『ファイナル・デッドブリッジ』(2011)の4作品が作られている。気になった方はこちらもご覧いただきたい。
(文・編集部)
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