史上最高のラブコメ映画は? 幸せな気分になれる名作(2)名曲が心を打つ…老若男女に愛される最高の恋愛劇は?

text by 小室新一

時に人生を変えてしまうのが恋であり、愛である…。カッコ悪くて滑稽で、苦しくてもなぜか止められない。しかしそれが面白い。恋愛映画は誰かの人生の一番面白い瞬間を切り取った指南書だ。そこで今回は、史上最高のラブコメ洋画を5本セレクトしてご紹介する。第2回。(文・小室新一)

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冴えない書店員とトップスターの恋

『ノッティングヒルの恋人』(1999)

映画『ノッティングヒルの恋人』(左から)ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント
映画『ノッティングヒルの恋人』(左から)ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント【Getty Images】

監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:リチャード・カーティス
出演:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント、ヒュー・ボネヴィル、エマ・チャンバース、ジェームズ・ドレイファス、リス・エヴァンス、ティム・マッキナリー、ジーナ・マッキー

【作品内容】

 ノッティングヒルに本屋を構える冴えない男性・ウィリアム(ヒュー・グラント)。彼が営む本屋を、映画のスター女優であるアナ(ジュリア・ロバーツ)が偶然、訪れる。

 彼女は本を買って店を出るが、その後、ウィリアムは偶然、アナと街角でぶつかってしまう。2人は徐々にひかれていくが、身分の違いによるいくつもの壁が…。

【注目ポイント】

 監督を務めたのは『恋とニュースのつくり方』(2010)のロジャー・ミッシェル。キャストはハリウッドスターのアナをジュリア・ロバーツ、書店員のウィリアムをヒュー・グラントが演じている。

 脚本は『ラブアクチュアリー』(2003)『アバウトタイム〜愛おしい時間について〜』(2013)『ブリジットジョーンズの日記』(2001)などラブコメを多く手掛けるリチャード・カーティスが務める。

 ウィリアムとアナの二人の間にあるギャップによって夢が広がり、障害が生じることでロマンスが生まれる。そこに、リチャード・カーティスによって紡がれるコミカルで温かい会話劇が加わることで、最高のラブコメに昇華している。その人気の高さは今でも変わらず、定期的に劇場で上映されている。

 主題歌である「she」は、シャルル・アズナヴールが歌っていたものをエルヴィス・コステロがカバーをしたもの。映画と同じく楽曲もヒットした。

 劇中でウィリアムが住んでいる青の扉が特徴的な家は、実際にリチャード・カーティスが住んでいた場所で、多くのファンがロケ地巡りとして訪れている。筆者もいつか訪れてみたいロケ地のひとつである。

(文・小室新一)

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【了】

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