「食に対するリスペクトや愛が伝わったら嬉しい」ドラマ『女優めし』主演・堀未央奈が語る、初のグルメドラマへの挑戦。単独インタビュー

text by 山田剛志

藤川よつ葉原作、うえのののによる人気漫画を原作にしたドラマ『女優めし』がFODにて配信中だ。今回は、本作で主役の和泉撫子(いずみなでしこ)を演じる堀未央奈さんのインタビューをお届け。役に込めた思いや、食に関する考え方、好きな映画に至るまでたっぷりとお話を伺った。(取材・文:山田剛志)

「食に対するリスペクトや愛が伝わったら嬉しい」
初のグルメドラマに挑戦して

堀未央奈 写真:武馬怜子
堀未央奈 写真:武馬怜子

―――今回堀さんが演じられた、国民的女優・和泉撫子は、カメラの前では“最後の大和撫子”の通り名どおり、眩い輝きを放ちますが、オフになるとお気に入りの飲食店に足を運び、くつろいだ表情を見せます。オファーをもらって、脚本を読まれた時の印象を教えて下さい。 

「実際にあるご飯屋さんが主な舞台になると聞いてワクワクしました。女優である主人公がお忍びでご飯を食べに行くストーリーですが、1人の女性のオンとオフ、両方描かれているという点が面白いと思いました。実際、ご飯屋さんでの撫子と、仕事中の撫子は全然違うので。とても楽しく演じさせていただきました」

―――堀さんの食べっぷりがとても魅力的でした。食事シーンの撮影にあたり、どのようなことを意識されましたか?

「とにかく大きく口を開けて豪快さを出しつつ、上品さも失われないように意識しました。食べるものによって表情を細かく調節しているので、注目してもらえたら嬉しいです」
 

―――堀さんは、グループに在籍されていた当時から、showroom配信などでスイーツをお召し上がりになるなど、カメラの前で食事をするという経験はこれまで沢山なさってきたわけですよね。
 
「そうですね。バラエティ番組でも食レポを務めさせていただいたり。私は小さい時から食べることがすごく好きなんです。働くようになってからは外食の機会も増えて、人に見られている場所で食べるという経験はマナーの向上に役立ったと思っていて。経験を重ねて、色々培ってきたこのタイミングでグルメドラマに挑戦させていただけて嬉しく思います」 
 
―――食事中の撫子は箸を付ける順番や注文のタイミングを凄く良く考えていますよね。撫子を演じる堀さんの一挙手一投足につい見入ってしまいます。

「そうですね。撫子にはこだわりがあるんですよね。このタイミングでこれを食べて、次はこれを食べた方が美味しいとか、ちゃんと考えて食べている。生産者の方や調理した方からすると、すごく喜ばしいお客さんだと思います。撫子の食に対するリスペクトや愛が、観る方にちゃんと伝わったら嬉しいです」 

―――堀さんご自身、食とどう向き合っておられますか? 大事な撮影の前は節制することもあるでしょうし、逆にずっと我慢し続けてもストレスの原因になりそうです。
 
「自分の中で大きな課題に据えたお仕事が終わった時は、好きなものを食べることを自分へのご褒美にしています。一方で、ランウェイのお仕事をさせていただく場合など、スタイルを気にしたい時はお家でなるべく自炊をして、ヘルシーなものを作って食べています」

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