広瀬すず&二階堂ふみがカンヌへ! 映画『遠い山なみの光』第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品決定

text by 編集部

主演を広瀬すず、共演を二階堂ふみが務め、ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロ原作に、映画『ある男』(2022)の石川慶がメガホンを取った映画『遠い山なみの光』が、第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品が決定。出品決定にあたり、石川監督、広瀬すず、二階堂ふみよりコメントが公開された。(文・編集部)

石川「カンヌを通して世界中に届きますように」

遠い山なみの光
©『遠い山なみの光』製作委員会

 石川慶監督作品がカンヌ国際映画祭に選出されるのは初めてのこと。カズオ・イシグロ氏も、1994年にクリント・イーストウッドやカトリーヌ・ドヌーヴらと共にコンペティション部門の審査員を務めているが、出品者側として参加するのは初。広瀬すずは2015年に公開された是枝裕和監督作『海街diary』以来2度目、二階堂ふみは初参加となる。

 監督を務めるのは石川慶。カズオ・イシグロも大ファンだという『ある男』(2022)は、長編デビュー作『愚行録』(2017)以来再びヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部⾨にてワールドプレミアを迎え、第46回⽇本アカデミー賞では最多13部⾨でノミネート、最優秀作品賞を含む最多8部⾨受賞という快挙を達成し、国内外で高く評価されました。本作が『ある男』以来3年ぶりの映画作品となる。

 近年の日本映画のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門への出品作としては『あん』(2015/河瀨直美)、『海よりもまだ深く』(2016/是枝裕和)、『PLAN 75』(2022/早川千絵)、『ぼくのお日さま』(2024/奥山大史)などがある。映画祭の正式上映(上映日未定)に合わせての、石川慶監督に加え、広瀬すず、二階堂ふみの渡航は調整中だ。

【石川慶監督コメント】

 一報を聞いて、まずは心からホッとしました。正直な気持ちです。この歓びは、これから映画祭に向けて少しずつ実感が湧いてくるのだと思います。キャスト、スタッフ、関係者の皆さま、長崎の方々、そしてカズオ・イシグロさんに、心から感謝いたします。本当にたくさんの人の思いが込められた作品です。その思いが、カンヌを通して世界中に届きますように。

【広瀬すずコメント】

 素直にとっても、嬉しく光栄に思います。ゾクゾク不穏な空気が漂っていて、その作品の空気にちゃんとのまれながら日々お芝居を楽しませてもらった現場でした。まだ私も完成を観れていませんが、監督たちと、この喜び、幸福感を共有できること、何より嬉しいです。

【二階堂ふみコメント】

 この作品が日本に留まらず世界の方々に観て頂けること、とても嬉しく思います。あの時代と今を繋ぐ、素晴らしい作品です。情熱を注いだ石川監督、全てのスタッフの方々へ、おめでとうございます!

【作品情報】

原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)
監督・脚本・編集:石川慶 『ある男』 
出演:広瀬すず 二階堂ふみ
製作幹事:U-NEXT 制作プロダクション:分福/ザフール
共同制作:Number 9 Films、Lava Films
配給:ギャガ 助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI

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【了】

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