「出演ドラマにハズレがない」俳優の筆頭は? 名作製造機(3)驚異のヒット率…現役最強の呼び声高い男は?

text by 編集部

良いドラマには、良い俳優が出演している。言葉にすれば当たり前のことかもしれないが、「この人が出ている作品なら見たい」と思わせてくれる名優が誰しも心に1人は思い浮かぶものではないだろうか。今回は、出演作を名作へと押し上げてきた実力派俳優を5人セレクト。演技の魅力を紐解いていく。第3回。(文・編集部)

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日本のドラマ界に新たな風を吹き込んだ

堺雅人

堺雅人
堺雅人【Getty Images】

「やられたらやり返す。倍返しだ!」の決め台詞が流行語大賞を受賞した『半沢直樹』(2013、TBS系)で主演を演じた堺雅人。同ドラマは平成から令和にかけて視聴率が低迷しつつあった日本のドラマ界に新たな風を吹き込み、ドラマ史に残る大ヒット作となった。

 そんな『半沢直樹』は、銀行内の不正と戦う主人公を演じた堺雅人の熱演が話題を呼び、最終回では最高視聴率42.2%を記録。何より堺の「神がかった」演技は毎話、お茶の間の話題をかっさらった。

『リーガルハイ』(2012~14、フジテレビ系)では優秀だが、傲慢で毒舌の弁護士・古美門を演じ、軽妙なセリフ回しとコメディ要素を織り交ぜた演技が多くの視聴者を惹きつけた。堺の柔らかい声質は聞き馴染みが良く、どんな長尺のセリフをまくし立てても、すんなりと心に入ってくる。今なお再放送や配信を熱望される押しも押されぬ堺の代表作の1本だ。

 そんな堺の近年の代表作といえば、主役級のキャストが勢揃いした『VIVANT』(TBS)は外せないだろう。

『VIVANT』では、気弱な性格の本人格と、瓜二つで強気な性格の別人格・Fを見事に演じ分けてみた。さらに自衛隊の秘密組織「別班」の工作員として暗躍するために、うだつの上がらない社員をわざと演じて見せるなど状況に応じてコロコロと変わる芝居が、スパイアクション要素を含む壮大な物語に説得力を持たせていた。

 大河でも『新選組!』(2001)、『篤姫』(2008)、『真田丸』(2016)と大活躍。幅広いジャンルで多彩な役柄を演じ分けることができる実力派俳優として、不動の地位を築いている。

(文・編集部)

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