『続・続・最後から二番目の恋』第1話考察&感想。小泉今日子&中井貴一の掛け合いが堪らない…リアタイ視聴を心に決めたワケ【ネタバレ】
小泉今日子&中井貴一がW主演のドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)が放送開始した。古都・鎌倉が舞台のロマンチック&ホームコメディ。前作から11年を経て、相変わらずの二人の距離感で流れゆく人生を見つめる。今回は、第1話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
リアタイ視聴を心に決めた『続・続・最後から二番目の恋』
のっけから私ごとになってしまうが、毎週レビューを担当するドラマは、見逃し配信で視聴することが多い。というのも、“仕事脳”で観なければレビューを書くことができないから。
これは、ライターによりけりだと思うが、わたしはレビューを書く前の準備として、台詞や心に残ったシーンをメモしている。そのため、ドラマを観ながら、パソコンをカタカタ言わせなければならないのだ。
ドラマが放送される時間帯は、だいたいまったりモードに入っているので、パソコンを開きたくない。どうせ、原稿を書く前に見返すことになるなら〜と思い、リアタイを控えてきたのだが、『続・続・最後から二番目の恋』に関しては、何度手間になってもいいから、月曜日の21時から楽しみたかった。結局、翌日にふたたび見返すことになったのだが、「来週もリアタイしよう」と心に決めた。やっぱり、わたしはこのドラマが大好きだ。
『最後から二番目の恋』とは、古都・鎌倉が舞台のロマンチック & ホームコメディ。主要キャスト全員が、実年齢に合わせたキャラクターを演じているため、ドラマの世界観がよりリアルに体現されている。シーズン1が放送されたのは、2012年。
当時、ドラマプロデューサーの千明(小泉今日子)と、鎌倉市役所で働く和平(中井貴一)は、それぞれ45歳と50歳だった。50overの和平を「おじさんだ」とからかい、「自分が50になったらどうするんですか?」と返され、意気揚々と「なりませんからぁ〜!?」と言っていた千明も、59歳の還暦間近に。
63歳になった和平は、定年を迎えたものの、現在も観光課で“指導監”という役割で働いている。和平の弟妹たちも、相変わらずな様子だが、娘のえりな(白本彩奈)の成長っぷりを見ると、14年という月日の長さを改めて感じる。ただ、えりなの決め台詞「あのっ! 確実に遅刻です」は健在でほっこりした。