史上最も泣ける日本のアニメ映画は? 最強の感動作(1)伝説の最終回を完全再現…社会現象級の名作は?
現実から逃避したい時、映画はどこまでも空想の世界に連れて行ってくれる。さらにアニメ映画を選べば、実写映画以上に心を開放させることができるかもしれない。アニメの世界に酔いしれて、心を浄化させてみるのも良いだろう。そこで今回は、もっとも泣ける日本のアニメ映画を5本厳選してご紹介する。第1回。(文・小室新一)
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『STAND BY ME ドラえもん』(2014)
監督:八木竜一、山崎貴
脚本:山崎貴
原作:藤子・F・不二雄
出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、妻夫木聡
【作品内容】
冴えない落ちこぼれの少年・野比のび太。彼のもとに、未来の自分の子孫からネコ型ロボット・ドラえもんが届く。ドラえもんのミッションはのび太を幸せにすること。のび太の幸せのために、クラスメイトのしずかちゃんとの結婚をめざすのだった。
【注目ポイント】
誰もがご存知、国民的アニメ「ドラえもん」の初めての3DCGアニメーション。監督は、『ゴジラ -1.0』『 ALWAYS 三丁目の夕日』などの山崎貴と『friends もののけ島のナキ』の八木竜一。映画におけるCG表現のプロフェッショナルの揃い踏みである。
「ドラえもん」のファーストエピソードと最終回と言われている話をまとめた本作。CGで描かれているドラえもんやのび太らの姿は懐かしく、新鮮でもある。また、山崎監督が得意としている昭和の街並みの緻密な描き込みはアニメ映画でも健在で、ノスタルジーを快く刺激する。
本作で描かれているドラえもんとのび太の出会いと別れは、原作屈指の泣けるエピソード。それに材を取った本作は、例に漏れず多くの観客に涙をもたらし、「ドラ泣き」という言葉が流行るほどの社会現象となった。また、観客の涙腺を刺激するのに一役も二役も買った主題歌、秦基博の「ひまわりの約束」もロングヒットを記録した。
本作は、ドラえもんを見て育った大人が子供と映画館に行くきっかけにもなった。親子で泣ける映画として、公開から10年以上経った現在に至るまで愛されている。ちなみに続編である『STAND BY ME ドラえもん2』は、おばあちゃんやのび太の結婚式などが描かれており、そちらも号泣できるのでオススメだ。
(文・小室新一)
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