ドラマ『人事の人見』第2話考察&感想。まさかの荒療治…松田元太”人見”のディティールの細かさに驚いたワケ【ネタバレ】
text by ふくだりょうこ
松田元太(Travis Japan)が単独初主演を務める火9ドラマ『人事の人見』(フジテレビ系)が、放送開始した。本作は“人事部”に焦点を当てた、痛快オフィスエンターテイメント。さっそく、第2話のレビューをお届けする。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
『人事の人見』第2話のテーマは隠れ残業
転んでもタダでは起きない。それが人見かもしれない。
今回、問題となったのは隠れ残業とそれの伴う残業代の未払い。
商品企画部の企画チームリーダー・植木奈緒子(珠城りょう)が勤怠をつけずに、自らサービス残業をしていたのだ。日の出鉛筆の看板商品であるポールペン『シルキーボール』リニューアル案の社内コンペを控えており、そこでどうしても自分の案を採用してもらいたい、という熱意によるものらしい。だから人事にも見逃してほしい、と言う。
きちんと勤怠をつけてほしい、というのが真野(前田敦子)の意見。残業した分は翌月に調整することになっており、例えば、4月の残業時間が多ければその分5月の働く時間が減るという。
心身の健康面に問題が出ないようにという企業側の配慮だろう。良い取り組みのように思えるが、植木はそれが不満。コンペで勝つには時間が足りない、と必死なのだ。
人見(松田元太)は「働き者っすね~」と言うが、労基にも目をつけられていることもあり、真野としては気が気ではない。
視聴者として観ているだけでも、植木はがんばりすぎているのはよく分かる。全てを自分でやろうとしていて、痛々しくも見える。チームのメンバーのことも信用していないから、仕事を任せていない。さらに夫ともきちんと話をすることができていないという状況だ。