モリー・リングウォルドが『ブレックファスト・クラブ』リメイクに否定的な意見を示す「あの時代ならではの作品だから」

text by 編集部

青春映画『ブレックファスト・クラブ』の主演で知られるモリー・リングウォルドが、同作のリメイクについて「すべきではない」と明言した。最近では、同作の主要メンバー5人が、シカゴで開催された「Chicago Comic & Entertainment Expo(C2E2)」にて40年ぶりに再集結したことでも話題になっていた。(文・編集部)

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当時と現在で異なる青春の形

モリー・リングウォルト【Getty Images】
モリー・リングウォルト【Getty Images】

 リングウォルドが強調したのは、『ブレックファスト・クラブ』が多様性に欠ける作品であるという点だ。

「この映画は、まさにあの時代ならではのものだと思います。今でも共感されているけれど、そのままの形で作り直すのは違う。 インスパイアされた新作を作るのは良いと思う。でも、現代の世界を反映した作品であるべきなんです」

「この映画、とても白いんです。登場人物にさまざまな民族性は見られないし、ジェンダーの話も一切出てこない。そういう意味で、今の時代を映しているとは言えないと思うんです」

『ブレックファスト・クラブ』は、異なるバックグラウンドを持つ5人の高校生が補習を通じて心を通わせる物語。その構成は今なお色褪せないが、社会の価値観は当時とは大きく変わっている。

 リングウォルドの言葉は、ただ「古いからダメ」と切り捨てるものではない。むしろ彼女はこの映画を深く愛しているからこそ、今の多様な世界を映す次なる青春映画を期待しているのだろう。

(文・編集部)

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