「出演ドラマにハズレがない」女優の筆頭は? 名作製造機(4)清純から演技派へ…現役最強のバイプレーヤー

text by 編集部

ドラマや映画を観るとき「この人が出ているなら間違いない!」と思える役者がいる。もちろん、脚本や演出も大切な要素だが、それ以上に俳優は作品の質を左右する要素になりうる。そこで今回は、出演作した作品に名作が多い女優を5人セレクトしてご紹介する。第4回。(文・編集部)

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清純派から実力派女優へ

夏帆

夏帆
夏帆【Getty Images】

 10代の頃は新世代の清純派女優として注目を集めた夏帆だが、20代以降は心のどこかに影を抱えた幸の薄いキャラクターを演じる機会も多く、作品の中心から少し外れたポジションで輝く、いぶし銀の魅力が徐々に増しているように感じる。

 そんな当代屈指の名バイプレイヤーである夏帆の芸達者ぶりに舌を巻いたのが、名作と名高い『silent』(フジテレビ系、2022)と『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系、2023)である。

『silent』では主人公・紬(川口春奈)の高校時代の同級生であり、紬の元恋人である想(目黒蓮)の友人・奈々役を演じた。聴覚障害者であり、手話で会話をする奈々を演じるにあたって手話を猛特訓した夏帆の演技には説得力がみなぎっており、その年の賞レースの助演女優賞を席巻。「やっぱ夏帆さまの演技はすごかった」と、主演の2人に負けずとも劣らない高い評価を得た。

『silent』が2022年を代表するドラマだとすれば、2023年を代表する作品は『ブラッシュアップライフ』を置いて他にはないだろう。安藤サクラ演じる主人公・麻美の子供時代からの親友・夏希を演じた夏帆は、この作品でもザテレビジョンドラマアカデミー賞で助演女優賞を獲得。観る者が思わず共感してしまう、等身大のリアリティあふれる芝居は、作品の世界観に完璧に溶け込んでいた。

 夏帆の出演ドラマに外れなし、というのがドラマファンの共通認識になりつつあるようだ。

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【了】

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