ドラマ『イグナイト -法の無法者-』第1話考察レビュー。間宮祥太朗の演技がアツすぎる…視聴者をあっと驚かせた演出とは?【ネタバレ】
ドラマ『イグナイト -法の無法者-』(TBS系)が放送開始した。本作は、争いの火種を見つけ、訴訟を焚きつけるダークリーガル・エンターテインメント。間宮祥太朗が、大金を稼ぐ“無法者”な弁護士を演じる。今回は、第1話のレビューをお届け。(文・ばやし)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ばやし】
ライター。1996年大阪府生まれ。関西学院大学社会学部を卒業後、食品メーカーに就職したことをきっかけに東京に上京。現在はライターとして、インタビュー記事やイベントレポートを執筆するなか、小説や音楽、映画などのエンタメコンテンツについて、主にカルチャーメディアを中心にコラム記事を寄稿。また、自身のnoteでは、好きなエンタメの感想やセルフライブレポートを公開している。
初回から大迫力の『イグナイト』
「Ignite(イグナイト)」は日本語で「火をつける・着火する」という意味がある。物騒な言葉にも思えるが、人の感情を燃え上がらせるときにも「イグナイト」という単語は使われることがあるらしい。
原告となりそうな人物のもとを直々に訪れては、その心に渦巻く疑惑や燻っている不満を焚きつけて訴訟を起こさせる。ドラマ『イグナイト -法の無法者-』は、案件を成立させるためには手段を選ばない“無法者”たちが、押し黙るしかなかった法の下の世界で意図的に争いを勃発させる、ダークリーガル・エンターテインメントだ。
本ドラマの制作を担当したのは、クリエイター集団「BABEL LABEL」。映画やCM、ミュージックビデオなど、多岐にわたる映像作品を手がけるコンテンツスタジオながら、地上波GP帯ドラマを担当するのは初めてとなる。
2024年には、映画『帰ってきた あぶない刑事』や『朽ちないサクラ』など、骨太な刑事サスペンスを手がけた原廣利が監督を務めている本作。ダイナミックな映像表現に定評のある制作陣が揃っていることから、ドラマでも派手なアクションシーンが見られるのではないかと期待していた視聴者も多いのではないだろうか。
その期待に応えるように、ドラマが始まるやいなや制御を失ったバスが宙を舞う大迫力の映像が映し出される。あえてこのシーンを物語の始まりに持ってきたことからも、本ドラマのスタイルを視聴者に提示する制作陣の明確な意図が感じられた。