【カンヌ現地取材】広瀬すず主演映画にカンヌが熱いスタンディングオベーション。映画『遠い山なみの光』公式上映、速報レポート
text by 編集部
第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品された『遠い山なみの光』の公式上映が、現地時間11時10分より行われた。上映に出席したのは、石川慶監督、原作者カズオ・イシグロ、主演の広瀬すず、出演者の吉田羊、カミラ・アイコ、松下洸平、三浦友和の計7名。現地の模様を速報する。(取材・文:山田剛志)
数分間にわたるスタンディングオベーション
映画『遠い山なみの光』は、ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロが1982年に発表した同名小説を原作とし、1950年代の長崎と1980年代のイギリスを行き来しながら、一人の女性の生涯を鮮烈に描き出すヒューマンミステリーである。
満席の観客を前に行われた公式上映では、広瀬すず、松下洸平、三浦友和らが演じる戦後間もない「長崎」パートの力強く躍動感あふれる描写と、吉田羊、カミラ・アイコがほぼ全編英語で演じる「イギリス」パートの静謐で緊張感ある佇まいが対照を成し、劇場全体がそのコントラストに引き込まれていくのが手に取るように感じられた。
上映終了後には、数分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、石川監督や広瀬すずをはじめとする登壇者たちは、満ち足りた表情で観客の熱い拍手に応えていた。
スタンディングオベーションの様子は、次のページでご覧いただける。
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