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「バイトする羽目になっても…」漫画家・石原まこちんが選んだ最高の映画(4)。売れないメタルオヤジ…夢を諦めない姿に感動!

text by ZAKKY
Getty Images

各界で活躍する著名人に「人生に影響を与えた映画」をセレクトしてもらい、その魅力を語ってもらうインタビュー企画。今回登場するのは、漫画家の石原まこちんさん。『THE3名様』など自身の作品の実写化も多い。漫画界の鬼才が選んだ珠玉の5作品とは?(文・ZAKKY)

●夢はいつまでも持ち続けるべき! 最高のメタルオヤジたちを刮目せよ!

『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』(2009)


出典:Amazon

―――3本目にセレクトされたのが、2009年公開の音楽ドキュメンタリーです。

「伝説的な存在ではあるものの、ずっと売れなかったカナダのヘヴィーメタルバンド/アンヴィルのドキュメンタリー映画です。その前に映画『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』を観て、このバンドの存在を知ったのですが、こんなバンドがいたのか!と衝撃を受けました。で、どんなに売れなくても、貧乏でバイトをする羽目になっても夢を諦めない姿勢にとにかく胸を撃たれた次第です!」

―――METALLICAなどの後続のビッグネームたちに影響を与えつつ、不遇の時代をずっと送っていたバンドですよね。

「そうなんですよね! この人たち、常に、やっていることが早すぎるんですよ。この映画は2009年に公開されたのですが、BABYMETALを始めとしたメタルブームが巻き起こったのはその数年後。もうちょっと遅ければドンピシャだったのに、なんでこの年に公開したんだっていう(笑)。劇中では日本のメタルイベントLOUD PARKに召喚されているシーンもあって、温かく受け入れられているのですが、数年後に公開されていたらもっと盛り上がっていたはずなんです!」

―――間が悪いんですかね?

「ほんと、その通り! 僕も同じような気質があるので、気持ちがわかるんですよ」

―――そんな、そんな。

「いや、ほんとに。もちろん、漫画家としてもう20年以上、食べさせてもらっているのですが軽率なことは言えないのですが、色んな場面で、早すぎたなと思うことがあるので…。『THE3名様』は本気でハリウッド映画化を狙っているので、その時はドンピシャのタイミングを狙いたいですね。間を外すようなことは勘弁してほしい(笑)。話は反れてしいまいましたが、この作品は、本当にタイトル通り、夢を諦めない男たちによる、同じような想いを抱く人々への、最高のストーリーです!」

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