「イケメンが心臓に悪い…!」 韓国製スリラー映画の傑作(3)。命懸けの鬼ごっこ…最低のサイコパスから逃げ切れるか!?
text by 編集部
胸キュン恋愛作品が多い印象の韓国映画。実は韓国映画は恋愛ものばかりではなく、サスペンス・スリラーの名作がたくさんある。その中でもハラハラドキドキのスリラー作品を5本紹介。怖いけど気になる! そんな作品ばかりを集めた、とっておきの5作品。観る者は推しの俳優のいつもと違う顔を知り、衝撃を受けることになるだろう。
●イケメンに騙されるな! 心臓に悪い命を懸けた鬼ごっこ
『殺人鬼から逃げる夜』(2021)
監督:クォン・オスン
脚本:クォン・オスン
出演者;チン・ギジュ ウィ・ハジュン パク・フン キム・ヘユン
【作品内容】
夜の街に連続して起こる殺人事件。次のターゲットは、耳が聞こえない女性。迫ってくる音も聞こえない、助けを呼ぶ声も届かない、そんな状況で目的も正体も分からない犯人はどこまでも追ってくる…。
主演を務めるのは『リトル・フォレスト 春夏秋冬』のチン・ギジュ。犯人役は『コンジアム』で、第39回青龍映画賞新人男優賞を受賞し、『イカゲーム』にも出演した今最も注目されているウィ・ハジュン。
【注目ポイント】
アドレナリン出まくりの鬼ごっことかくれんぼを繰り出し、手に汗握る展開が次々に起こるノンストップサイコスリラー。
コールセンターの手話部門を担当するギョンミ(チン・ギジュ)は、自分と同じように聴覚障害がある母親と二人暮らし。なんと彼女だけではなく、母親も犯人に狙われてしまう。耳が聞こえないのをいい事に、大胆に迫ってくる最低な犯人。それでもめげずに逃げまくるギョンミに熱いエールを送りたくなる。
本作品の見どころは、サイコパス・ドシクを演じるウィ・ハジュンの名演技である。彼は冷静さと衝動的な部分をあわせ持つサイコパスだ。見た目こそ好青年であるため、ルックスと巧みな話術で、ギョンミだけではなく警察までも騙してしまう。笑いながらギョンミを追いかけたり、髪を引っ張るシーンは鳥肌ものだ。
『シスターズ』のドイルの沼にハマった方は、ぜひ今作品の狂気じみたドシクにゾクゾクしてほしい。
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