ファンがっかり…製作中止になった幻の日本映画は?(4)フォロワーが0になったら即死…頓挫した漫画実写化
映画が観客の元に届けられるまで、長い時間と工程を要する。しかし、その途中で制作が中止になってしまった“幻の映画”があることをご存知だろうか。それらは、制作発表されたにも関わらず、さまざまな理由で今も眠っている…。そこで今回は、制作中止になった邦画を5本セレクトして、その理由とともにご紹介する。第4回。(文・阿部早苗)
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映画化中止で原作者も愕然
『リアルアカウント』
原作:オクショウ/漫画:渡辺静
【注目ポイント】
累計発行部数300万部以上を突破した人気コミック『リアルアカウント』は、オクショウの原案に渡辺静が作画を担当するサスペンス漫画。SNSの仮想世界に突然吸い込まれた主人公が、ゲーム内でフォロワーが0になったら即死、プレイヤーが死んでもフォロワーは即死するといった過酷なルールのもと、命を懸けたデスゲームが繰り広げられる物語だ。
人との繋がりを問いかけるこの作品は、これまでにない斬新な設定と驚きのストーリー展開で多くの読者を魅了した。
そんな人気漫画の実写化発表があったのは2018年。当時、同作が連載中だった週刊少年マガジンで発表された。ネットでは「絶対観たい!!!!」と歓喜の声が多く寄せられ、出演者が誰になるのかなど盛り上りを見せた。しかし、全く情報がないまま月日は流れ「情報っていつ来るんだ?」「実写化計画どうなった?」との声が目立ち始める。
そんな期待と不安が寄せられていた中で2025年3月、週刊少年マガジン編集部は公式サイトで実写映画化の中止を発表した。中止の理由については詳しい説明はなく「諸般の事情により」とのみが記されていた。
実写化発表から7年後、突然発表された実写化中止に「発表された瞬間からずっと待っていたのに」「実写化中止悲しいなぁ」と惜しむ声が寄せられる一方で、「とっくに中止になったと思ってた」「やっぱり中止だよね、察してた」という声も。
中止に対する臆測が飛び交う中で原作者・オクショウは自身のSNSを通じて「え、何これ…自分は最近他の出版社で執筆しているからか、発表に関して編集部から何も聞かされておらず大変驚いております。また、一部誤った事実が噂されておりますが、自分は制作に全く関わっておらず中止の原因などにも関与しておりません」とコメントを寄せている。
(文・阿部早苗)
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