ドラマ『Dr.アシュラ』第3話考察&感想レビュー。渡部篤郎&松本若菜の師弟関係が胸アツ…心に火をつけた名言とは?【ネタバレ】
text by 西本沙織
松本若菜主演のドラマ『Dr.アシュラ』(フジテレビ系)が放送中だ。本作は、こしのりょうの同名漫画を原作とした救命医療ドラマ。“アシュラ”と呼ばれる凄腕のスーパー救命医の活躍を描く。今回は、第3話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
帝釈総合病院にゴッドハンドが移籍
新たな“修羅場”が待ち構えるなか、杏野朱羅(松本若菜)は、信念を貫き通せるのか――。『Dr.アシュラ』第3話では、それぞれの思惑がさらに濃厚に絡み合っていく。
帝釈総合病院に、「成功率99%のゴッドハンド」と謳われる心臓外科医・梵天太郎(荒川良々)が移籍してきた。冒頭から、彼のテーマソングである「威風堂々」をBGMに、元総理の手術をやってのける凄腕っぷり。
医療マンガの金字塔『ブラック・ジャック』や、医療サスペンスドラマ『逃亡医F』にも、かつて音楽をかけながらオペをする外科医がいた。フィクション内の一部の天才医師だけが行うルーティンのようなイメージだったが、実際に手術中に音楽を流すことは割とあるのだとか。
梵天が帝釈に来た理由は、旧友・多聞真(渡部篤郎)がいるからだという。大学時代、梵天は多聞に一度も敵わなかったと語るものの、彼に対して嫉妬心や疎ましい気持ちはつゆほども感じられない。
でも、梵天に扮するのは『LIAR GAME』シリーズの西田をはじめ、一癖も二癖もある香ばしいキャラクターを演じてきた荒川良々だ。やわらかな笑みも、友好的な態度も、なにか裏があるんじゃないか…?なんて疑ってしまう。