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受賞を逃してブチギレ…。アカデミー賞史上最高の名勝負(5)。名優のガチンコ対決! その結果に敗者は?

text by 編集部

映画はショービジネスである以上、出演する俳優陣も、失望や落胆、歓喜などの感情を隠すことに長けているはずではあるが、時に本音が漏れることもある。今回は、彼らのアカデミー賞受賞の裏に見える、本音の部分を知るために、アカデミー賞史上に残る名勝負をピックアップし、雌雄が決した瞬間のリアクションにフォーカス。英Independentの記事を参考に紹介していく。今回は第5回。

●タイプの異なる名優2人がガチンコ対決

ビル・マーレイVSショーン・ペン

左からビルマーレー2004年ショーンペン2004年Getty Images

【2004年第76回アカデミー賞/主演男優賞】
勝者:ショーン・ペン(『ミスティック・リバー』)
敗者:ビル・マーレイ(『ロスト・イン・トランスレーション』)

映画『ゴーストバスターズ』や、『恋はデジャ・ブ』などのヒット作で知られ、お茶目なスターとして人気を集めるビル・マーレイにとって、映画『ロスト・イン・トランスレーション』は、これまでとは毛色の異なる作品だった。

ソフィア・コッポラ監督の、東京を舞台にしたこのロマンス映画は、ユーモアを最小限に抑え、どこか悲しげな演技を披露。アカデミー賞にノミネートされると最有力候補と見なされた。

しかし結果は、映画『ミスティック・リバー』のショーン・ペンが主演男優賞を受賞した。飄々としたキャラクターを演じることの多いマーレイだが、この時ばかりは無表情で静かに頷き、その様子はシリアスそのもの。勝者に視線を向けながら失望している様子が伺える。一方、『アイ・アム・サム』(2001)で惜しくも同賞を逃した経験をもつショーン・ペンは、初の栄冠に喜びを爆発させた。

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