受賞を逃してブチギレ…。アカデミー賞史上最高の名勝負(7)。妖艶な娼婦役で勝利! 大女優の熾烈な戦い
text by 編集部
映画はショービジネスである以上、出演する俳優陣も、失望や落胆、歓喜などの感情を隠すことに長けているはずではあるが、時に本音が漏れることもある。今回は、彼らのアカデミー賞受賞の裏に見える、本音の部分を知るために、アカデミー賞史上に残る名勝負をピックアップし、雌雄が決した瞬間のリアクションにフォーカス。英Independentの記事を参考に紹介していく。今回は第7回。
●負けてビックリ、勝ってもビックリ。演技派女優同士の熾烈な戦い
ミニー・ドライバーVSキム・ベイシンガー
【1998年第70回アカデミー賞/助演女優賞】
勝者:キム・ベイシンガー(『L.A.コンフィデンシャル』)
敗者:ミニー・ドライバー(『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』)
キム・ベイシンガーはカーティス・ハンソン監督による犯罪映画の傑作『L.A.コンフィデンシャル』で、妖艶な娼婦を演じ、観客の視線を釘づけに。一方、ミニー・ドライバーは青春映画の傑作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で、主人公・ウィルの恋人を熱演。ちなみに当時、ドライバーはウィルを演じたマット・デイモンと私生活でもカップルであった。
どちらが受賞しても初受賞。勝負の結果は、キム・ベイシンガーに軍配。ベイシンガーの名前が呼ばれた瞬間のドライバーは、大袈裟なほどの驚きよう。一方、ベイシンガーは自身が受賞するとは微塵も思っていなかったのか、動揺を隠すことができず戸惑っている様子が伺える。
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