「嵐」メンバー主演映画の最高傑作は? 心震えるベスト5選。大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤…の代表作は?
text by 菜本かな
2026年春のコンサートツアーをもって活動終了を発表した国民的アイドルグループ・嵐。これまで彼らが残してきた作品は多くのファンの胸に残り、今でも色褪せることなく輝いている。そこで今回は、大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の各メンバーが主演の名作映画をそれぞれセレクトしてご紹介する。(文・菜本かな)
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涙なしには観ることができなかった
大野智『怪物くん』(2011)
監督:中村義洋
脚本:西田征史
原作:藤子不二雄A
出演:大野智(嵐)、松岡昌宏(TOKIO)、八嶋智人、川島海荷、上島竜兵(ダチョウ倶楽部)、チェ・ホンマン、濱田龍臣、三宅弘城、半海一晃、稲森いずみ、鹿賀丈史
“あの”怪物くんスタイルで「ユカイツーカイ怪物くん」を歌う大野智の姿が、わたしの青春の1ページに色濃く刻まれている。嵐が歌う主題歌の「Monster」がクールな楽曲なのもまた印象的で、そのギャップにも心を掴まれた。
正直、大野がわがままで自由奔放な怪物くんを演じると発表されたときは、「イメージが違いすぎるのでは…?」と戸惑ったが、放送がスタートするとその不安は一気に覆されることに。原作者の藤子不二雄Ⓐ氏も、「見事に大野くんが自分の怪物くんを作り上げてくれた」と絶賛するほど、『怪物くん』の世界観のなかにスッと溶け込んでいたのだ。
そして、ドラマ版の翌年に公開された劇場版は、涙なしには観ることができなかった。怪物くんの王子としての葛藤や、ドラキュラ(八嶋智人)、オオカミ男(上島竜兵)、フランケン(チェ・ホンマン)との絆を感じるシーンも満載で、いま思い出しても心がジーンとなる。子ども向けと思われがちな作品だが、年齢を重ねた大人にこそ観てもらいたい作品だ。