ディズニーCEOが語るマーベル再起の鍵は「量よりも質を保証すること」『サンダーボルツ*』が新たな一歩
text by 編集部
ディズニーのCEOを務めるボブ・アイガー氏が、マーベル作品に対する新たな戦略を露わにした。これまでを「数を優先しすぎた」とする中、新たな方針として『質重視』への転換を明言。さらには、その転機として現在公開中の『サンダーボルツ*』をあげた。批評家から高評価を受けている本作は、マーベル再興の第一歩と期待される。(文・編集部)
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新たなマーベル誕生へ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)以降、マーベル作品はヒットと失敗を繰り返してきた。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は興行的には成功したとされるものの『アントマン&ワスプ:クアントマニア』や『マーベルズ』は大幅な赤字となっている。
このような状況に対して、アイガー氏は以下の言葉を残した。
「マーベル・スタジオを含むディズニー全体が量産体制に傾きすぎた」
「質が保証されなければ、量だけでは意味がない」
そのような中で希望の光となっているのが『サンダーボルツ*』だという。本作は、キャプテン・アメリカのような人気ヒーローではなく、二軍とも言われるマイナーキャラクターを中心に据えた作品だ。
公開初週の興行収入は7,600万ドルと控えめなスタートながらも、批評家からの評価が高く今後の興行収入上昇が期待されている。
これこそが新戦略の一歩だと強調したアイガー氏。今後、ディズニーがどんな世界観を作り上げるのか楽しみだ。
(文・編集部)
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