『ドラゴンボール』隠れ最強キャラは? チート級の戦士(4)作中最強の敵・魔人ブウに匹敵する力を持つ、初期キャラとは?
text by ZAKKY
『ドラゴンボール』において最強の名を欲しいままにする者は、悟空やベジータのみと思われがちである。しかし、圧倒的能力や規格外の設定を有しながらも、光を浴びることのない者たちが存在する。今回は、“実は最強”の異端キャラクターたちにフォーカスし、戦闘力では測れない強さや、その魅力を紐解いていく。第4回。(文・ZAKKY)
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ヤムチャも恐れる能力の持ち主
兎人参化(と・にんじんか)
悟空の少年期、ドラゴンボールを求めて旅をするアドベンチャー色の強い初期ストーリーにおける、いちげんキャラ。街を荒らすウサギ団のオヤブンであり、ハードボイルドなグラサンをかけている。
彼の能力は、なんと手で触れた者を、人参に変えてしまうというチート級なもの。当時、敵であった盗賊・ヤムチャも恐れており、ブルマも、一時、人参に変化された。
彼が「へい!」という掛け声と共に手を2回叩くと、元の姿に戻すことができるのだが、はっきり言ってこの能力は、作中最強の敵キャラである、魔人ブウの「クッキーになっちゃえ~!」ビームで、くらった相手がクッキーになる技だか術に匹敵する。(最後の最後で鳥山明氏は、兎人参化のことを思い出し、魔人ブウに似たようなコミカルな能力を持たせたのかもしれない)
何しろ、後のパワーバトル中心となった強敵たちに対し「兎人参化、連れてくりゃ、ええやん!」と、心の中で思っていた読者たちはいたはずだ。が、兎人参化は、悟空に退治された後、「兎は月だ」と、伸ばした如意棒によって、手下と共に月に送られ、餅を突いているというギャグオチ。
しかしその後、亀仙人のカメハメ波により月が破壊されたため、おそらく生存はしていないことが推測されるのが残念でならない。
(文・ZAKKY)
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【了】