面白いのに再放送NG…封印された幻の民放ドラマは?(1)面白かったのに…豪華W主演の“伝説”的名作とは?

text by 編集部

各種配信サービスが充実する昨今、かつてのあの名作をもう一度!と思う人も珍しくないだろう。しかし、そういう作品に限ってなぜか配信されていない、ということも”あるある”だ。今回は、放送当時は話題を呼んだ大作にも関わらず、現在では視聴困難となってしまった民放ドラマを5本セレクトしてご紹介する。第1回。(文・編集部)

『伝説の教師』(日本テレビ系、2000)

松本人志
松本人志【Getty Images】

脚本:石原武龍、後藤法子、福田千津子、吉田智子
出演:松本人志、中居正広、永作博美、竹中直人(特別出演)、夏木マリ

【作品内容】

 教師としての情熱を失い、マニュアル通りにしか動けない風間大輔(中居正広)は、担任するクラスを荒れさせてしまう。副担任に降格された風間の元に、学校は“伝説の教師”南波次郎(松本人志)を呼び寄せるが、彼は常識破りで型破りな問題教師だった。

【注目ポイント】

 2000年に放送されたドラマ『伝説の教師』(日本テレビ系)は、中居正広とダウンタウンの松本人志がダブル主演を務めた学園ドラマ。原案は松本人志が手掛け、教師としての熱意を持てずマニュアル通りの風間大輔(中居正広)と、荒れた学校を立て直すためにやってきた伝説の教師・南波次郎(松本人志)が、学校で起こる様々な問題に立ち向かう姿を描いている。

 松本ならではのアドリブが光る爆笑シーンが随所に散りばめられており、笑いを追求した演出が視聴者の心をつかみつつも、いじめ問題、死生観、性、少年犯罪などシリアスなテーマにも踏み込んでおり、友情の確認を「殴り合い」、いじめ問題解決方法を「いじめられっ子当番制」で解決するなど、時にはコンプライアンスの観点から物議を醸すような描写も含まれていた。

 放送後、2001年にはVHS化もされたが、DVDなどの発売もなく再放送もされていない。その理由として前途のような内容が理由ではないかとも囁かれていた。

 再視聴を望む声が多くある中で、さらに困難な状況に追い込まれているのが、主演2人の現状だ。

 松本人志は現在、週刊誌による報道を受けて芸能活動を休止しており、中居正広も今年1月に芸能界を引退している。

 元々、鑑賞が困難な作品ではあったが、こうした一連の騒動を経て、再放送や配信の実現はさらに絶望的な状況となったといえるだろう。

(文・編集部)

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