第78回カンヌ国際映画祭、コンペティション部門に選出された早川千絵監督の映画『ルノワール』が、5月17日に公式上映された。レッドカーペットには、早川監督と主演の鈴木唯、石田ひかり、リリー・フランキーが登壇した。（文・山田剛志）

鈴木唯、石田ひかり、リリー・フランキーらが海外メディアの注目を浴びる

　第78回カンヌ国際映画祭において、映画『ルノワール』がワールドプレミア上映を迎え、その公式上映に先立ち行われたレッドカーペットには、監督・脚本を務めた早川千絵をはじめ、主演の鈴木唯、共演の石田ひかり、リリー・フランキーらが姿を見せた。

　晴天のカンヌの空の下、パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ前には多数の観客と報道陣が集結。各出演者はそれぞれに洗練された衣装で登場し、圧倒的な存在感を示した。早川監督はLEMAIREの黒いワンピースに身を包み、凛とした佇まいを見せた。

　主演の鈴木はComme des Garçons Girlの白いジャケットと、赤が印象的なスカートという組み合わせで無垢な華やかさを演出。石田は、黒地に金とピンクの桜の花びらがあしらわれた着物で登場し、海外メディアから大きな歓声が上がった。リリー・フランキーはBERLUTIのミッドナイトブルーのタキシードにサングラスを合わせ、カンヌ常連の風格を漂わせた。

　レッドカーペット上では、初の海外映画祭参加となった鈴木が高揚感を抑えきれず跳ねる姿を見せ、その後は両手を振りながら堂々と歩を進め、各メディアの呼びかけに応じて笑顔でポーズを決めるなど、観衆の視線を一身に集めた。階段を昇る場面ではリリーが鈴木をエスコートし、作品内の関係性を彷彿とさせる微笑ましい場面も見受けられた。
　
（文・山田剛志）

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