“家族で観ると気まずい”映画は? 世界屈指の過激作(5)R指定級のギャグに爆笑必至…ラブコメの金字塔とは?
くだらない映画でゲラゲラ笑うことは理想的だが、観る場所には注意が必要だ…。誰にでも、不意をつく下ネタで、親と気まずい思いを共有してしまったことはあるだろう…。そこで今回は、家族と観たら気まずい海外のコメディ映画を5本セレクトしてご紹介する。第5回。(文・阿部早苗)
『メリーに首ったけ』(1998)
監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー
脚本:エド・デクター、ジョン・J・ストラウス、ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー
原案:エド・デクター、ジョン・J・ストラウス
出演:キャメロン・ディアス、マット・ディロン、ベン・スティラー
【作品内容】
冴えない高校生テッド(ベン・スティラー)は、憧れのメリー(キャメロン・ディアス)と卒業パーティーでの失態を機に疎遠になり、13年という月日が経っても忘れられずにいた。
そんなテッドは探偵ヒーリーに彼女の調査を依頼するが、ヒーリー(マット・ディロン)もメリーに惚れ、嘘をついて横取りを図る。真相を知ったテッドはメリーを巡る激しい攻防に挑むが…。
【注目ポイント】
キャメロン・ディアスの代表作でもある『メリーに首ったけ』(1998)は、『愛しのローズマリー』(2001)、『2番目のキス』(2005)など、1990年代から2000年代にかけて下ネタ満載のラブコメを数多く手がけてきたファレリー兄弟の作品だ。
高校時代、プロムの約束をアクシデントで棒に振ってしまったテッド(ベン・スティラー)は13年後、忘れられないメリー(キャメロン・ディアス)を探すために探偵のヒーリー(マット・ディロン)を雇う。しかし、探偵もメリーに恋をしてしまい、彼女を巡る恋の争奪戦が始まる。
キャメロン・ディアスのキュートな魅力が全開で、彼女を巡る男たちのコミカルな争いが描かれている本作。男性が悶絶するファスナーシーンなど笑える場面も多く、子供の頃に観たという人も多いのではないだろうか。
当時はキャメロンのキュートさ姿が強く印象に残り、実は下ネタ満載だったということを大人になって再鑑賞したら気づいたという人も少なからずいるはずだ。
特に、テッドがメリーに会う前のマスターベーションからの下りはR指定並みだ。絶頂に達したテッドの体液が吹っ飛び行方不明になる。そのタイミングでメリーが訪ねてくるのだが、実は耳に体液は付着していてメリーはヘアー剤と勘違いして自分の前髪に…といった展開になっており、かなり過激な描写となっている。
コメディ映画として大ヒットし、世界興行収入3億6000万ドル以上を記録。ロマンティック・コメディの名作として名高い。また、キャメロン・ディアスの人気を確立した作品でもある。下品な笑いと純愛ストーリーの絶妙なバランスが楽しめつつも、家族で鑑賞の際はご注意を。
(文・阿部早苗)
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【了】