ドラマ『魔物』第4話考察&感想。麻生久美子&塩野瑛久の衝撃ラブシーン…画面から伝わる監督のへこだわりとは?【ネタバレ】

text by 苫とり子

麻生久美子主演の金曜ナイトドラマ『魔物(마물)』(テレビ朝日系)が放送開始した。本作は、『梨泰院クラス』のSLLとテレビ朝日による、日韓共同制作によるオリジナル作品で、美しくも上質な禁断のラブサスペンスだ。今回は、第4話のレビューをお届け。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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「画」で魅せる愛の暴力

『魔物마물』第4話 ©テレビ朝日・SLL
『魔物마물』第4話 ©テレビ朝日・SLL

 韓国大手スタジオ・SLLとテレ朝による日韓共同制作の裏側が紹介された『魔物(마물)』特別編。

 チン・ヒョク監督が、虹の下の相合傘、葬儀場トイレでの情事など、第1話からの名シーンの演出意図を細かく解説しており、改めて“画”に対するこだわりをひしひしと感じた。

 さらに、本作が持つメッセージについて「真の愛とは何か」を問う「愛という名前で行われる暴力についての物語」であると語っていたチン監督。そういう意味では、特別編を挟んで放送された第4話からが物語の本格的なスタートといっても過言ではないかもしれない。

 いかに愛が人を狂わせるか、ということがありありと描かれた回だった。

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