河合優実がすごすぎる…。視聴者を唸らせた映画さながらの名シーンとは? NHK朝ドラ『あんぱん』“蘭子”の叫びに涙したワケ

text by 野原まりこ

今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第38話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

——————————

豪(細田佳央太)の訃報に蘭子(河合優実)は…。

連続テレビ小説『あんぱん』第8週 第38話 ©NHK
連続テレビ小説『あんぱん』第8週 第38話 ©NHK

 豪(細田佳央太)の戦死の報せを受け、悲しみに暮れる朝田家。皆が口々に「豪は立派だ」と言うのを聞いた蘭子(河合優実)は押し黙る。しかし、深夜まで線香を絶やさず起きている蘭子に、のぶ(今田美桜)はかける言葉がなかった。

 翌日、焼香に来たのぶの生徒が、いつかお国のために立派にご奉公したいと言うと、蘭子は思わず出て行ってしまう。石置き場にたたずみ、豪との思い出がよみがえる蘭子。

 探しに来たのぶに、蘭子はポツリと悔しい気持ちを吐露する。戻ってこない豪のどこが立派かと、「そんなの嘘っぱちや」と泣き崩れるのだった。

 悲痛な運命を辿ることとなった豪。これまで蘭子と共に豪の帰りを待ち続けてきた視聴者にとっても痛みを伴う回となった。Xには、視聴者によるコメントが溢れていた。

「辛い回だった…朝から涙、涙…」「蘭子ちゃんの叫びを聞くの辛すぎた」「河合優実さんすごい。うまく言葉が出てこんき、、」「当時の日本人はみんな洗脳されていたから戦死は名誉、何でもかんでもお国のためだったんだよね。そんなん全部うそっぱちや」「家族を亡くしても、のっぶは立場上公私ともにそう言わないといけない。涙を流しつつも実妹への発言すら言葉を曲げない姿が痛々しいな。」「羽多子さんが蘭子ちゃんを受け止めて『泣きなさい』と言ってくれたのが救い。」

 蘭子を演じた河合優実の、感情をありありと映し出す演技力に感情を揺さぶられる視聴者が多く見られた。今週は、感情がジェットコースターのように振り回される…。
 
 
(文・野原まりこ)

【関連記事】
【写真】河合優実の演技力に圧倒される…貴重な未公開カットはこちら。NHK朝ドラ『あんぱん』劇中カット一覧
次の朝ドラヒロインにふさわしい女優は? 次世代の国民的女優5選
歴代最高の朝ドラヒロインは…? 連続テレビ小説史上もっとも魅力的な女性主人公5選

【了】

error: Content is protected !!